こんなメールがFMYYに届きました!!もう小さな一人一人がボーダーを越えて繋がり合う時代なんですね!!
秋も深まり、皆様ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
突然のメールをお赦しください。中央アジア・キルギス共和国の地方都市・タラスのコミュニティーラジオ「ラジオモスト」(Radiomost)から、ご挨拶させて頂きます。
ディレクターのオスモノワ・グルミラと申します。
2009年にインドで開かれたAMARCのカンファレンスで、日本のコミュニティーラジオ局の皆様とお目にかかりました。その際に配布されたAMARCの”Directory of Community Radios and related organizations in ASIA PACIFIC”では、日本のコーナーの隣の63ページに掲載されています。
(この日本語メールはスタッフ一同の声をまとめて、日本人ボランティアの寺田が書きました。同市内の「タラス市立子ども教育センター」で日本語教師をしながら、ラジオモストで日本紹介の番組などを手伝っております。)
FMわいわいさんのホームページなどを拝見し、少数者の立場に立ち続ける姿勢に感銘を受けました。そして皆様との国際交流(メールなどによる情報交換)をさせて頂けないだろうかと思い立ち、突然ながら、メールでご連絡させて頂いた次第です。
【キルギスについて】キルギス人は顔立ちが日本人そっくりで、先祖が日本人と同じだと信じている親日家です。天山山脈の西のはずれ、中国の西側に位置するキルギス共和国は、ソ連の崩壊で25年前に独立した国で、元遊牧民のキルギス人を中心に80の民族、約590万人が暮らしています。隣の鉱物資源国カザフスタンと比べて、経済的に伸び悩んでいます。2005年と2010年に政変が起こりました。2010年の政変後には南部でキルギス人とウズベク人の民族衝突事件も起こり、2千人以上の死傷者が出て、一時は40万人が難民となりました。
【ラジオモストについて】このように、キルギスは多民族が平和的に共存するために知恵と努力が必要な国です。その北西の辺境・タラス州に2004年、ユネスコの「文明・文化間の対話センター」というプロジェクトによって現地NPO法人が設立され、パソコンのない市民もインターネットにアクセスできる「コミュニティー・マルチメディアセンター」が開かれました。そして2007年9月からコミュニティーラジオ「ラジオモスト」として放送を開始しました。
ラジオモストは、タラス州の村々のボランティア特派員たちと連携し、曜日毎に「健康・人権・教育・農業・社会(地域と世界)」というテーマで番組を制作し、放送を続けています。タラス州の人口は約22万人、うちタラス市の人口は約3万5千人です。ラジオモストの電波は半径120kmに届き、ほぼ全タラス州で聴取できます。←素晴らしい~~~(FMYYのため息です)
スタッフは少人数の中で番組作りやボランティアの募集や訓練、助成金の申請等で苦労しつつもがんばっておりますが、もしも日本のコミュニティーラジオの皆様の経験から学ばせて頂けるならば大変うれしい、と願っております。
お忙しい中、突然の長いメールをお読みくださり、ありがとうございました。もしも関心をお持ち頂けましたら、ご一報頂ければ幸いです。ご不明な点は何なりとお尋ねください。
スタッフの母語はキルギス語とロシア語であるため、日本語通信の場合は日本人ボランティアの寺田が窓口となります。
それでは、少しずつ寒くなりますが、皆様どうぞご自愛ください。以上で失礼いたします。
(※キルギスの地図とラジオモストの写真2点を添付いたします。)
さてこれからどんな展開が生まれるか~~お楽しみにしていてください。
まずはもちろんお礼のメールを出して、今後のお付き合いをお願いしました。