ペルー沖地震被災地支援募金:プロジェクト中間報告 [2/6]


ペルー沖地震被災地支援募金プロジェクト中間報告
全6回中、2回です。

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プロジェクト中間報告[1/6]背景


ICAのこれまでの活動
ICA文化事業協会(ICA)は1990年代から現地のカウンターパートNGOであるICA Peru(ICAP)とともに主にアンカシュ、リマ州の山間において人材育成を柱とした農村開発事業を行ってきました。
 昨年の地震の直後からICAは国際緊急援助を専門とするジャパン・プラットフォーム(JPF)と連絡を取り、JPFの資金により8月23日よりその後の支援活動を前提とした現地調査に出発しました。被災地ではイカ州ピスコ郡のウマイ地区、チンチャ郡のチンチャ・アルタ地区を重点的に調査しました。これまでのICAの活動からすると、農村地域に位置するウマイ地区での活動を計画するところですが、結果的には都市部のチンチャ・アルタ地区での活動を選択しました。理由はチンチャに対する支援の少なさにありました。すでに国内外からの支援物資が被災地に大量に搬入されていましたが、物資は港、空港のあるピスコ周辺に留まり、チンチャまでなかなか届かなかったのです。一方政府による金銭的な支援はというと、州都のイカからなかなか出てこないというように、チンチャはピスコ、イカと並び大きな被害を受けたにもかかわらず物資、資金の両面で不遇を受けている感がありました。
 そこでICAはチンチャ・アルタ地区の特に被害の大きなコミュニティーにおいて中期的に使えるシェルターの設置と、震災後すぐに形成された炊き出し所への資機材支援を行うことにし、9月18日から3月15日までに実施された二つの事業を通じ3,450余りのシェルター設置と122か所の炊き出し所への支援を完了しました。
ペルー沖地震報告

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