2月12日木曜日の「まちはイキイキきらめきタイム」本日の担当は、朴明子(ぱくみょんぢゃ)と乾あつ子。
いつものようにオープンイニングでの誕生花の紹介、本日は「ねこやなぎ」、花言葉は「自由、率直」。
この花は、昔は火種として重宝されていたそう。韓国では冬至から105日目を「寒食(ハンシク)」といい、やなぎでつくった火種を宮中に献上する儀式があった。みょんぢゃ独白≪火が点いても燃え尽きにくいのだろうか、、、≫さて冒頭の写真は、放送が終わってから みょんぢゃさんと乾さんは港へ猛ダッシュ。帆船が出航する時、 訓練生がマストに登り挨拶する「 登しょう礼」を見にいったのです。高いマストによじ登って、立った姿は、まるでつばめが電線止まっているようだったそうです。大勢の人たちが見守るなか、マストから一斉に「ご機嫌よう!」と叫んで手を振って、船は静かに岸壁を離れていったのでした。
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2月にはいつもかける曲がある。2月16日が命日のユン・ドンジュン。
60数年前に亡くなった彼の書いた詩に感銘を受けて、神戸在住の日本人牧師、川上盾さんが曲をつけて歌っている。
ユン・ドンジュンは、朝鮮が植民地だった頃、日本に留学していた。朝鮮語で詩を書いたため治安維持法で逮捕され、福岡の刑務所で獄死した。数年後、韓国で詩集が出版されて今なお多くの人に愛されている詩人である。今日は「新しき道」という曲をかけたが、ここには彼の一番有名な詩を紹介しよう。
—–「死ぬ日まで天をあおぎ」—–
死ぬ日まで天(そら)をあおぎ
一点の恥ずることなきを
木の葉にそよぐ風にも 俺は心痛めた
星を歌う心ですべて 失われしものいとおしまねば
そして俺に与えられた道を 歩み行かねば
今宵も星が風に 風にむせび泣いてる
◆ヨロガジイヤギ(いろんなお話)のコーナー◆
4,5日前に「ピョンヤンの人々の生活」という講演会があった。許可を得て、話を録音させていただいたものを一部流した。
昨秋、朝鮮民主主義人民共和国をはじめて訪問した日本人の話を聴くことが出来た。8人中、5人が始めての訪朝だったそうだ。≪日本人の多くが暗いイメージを抱いている朝鮮の人々の表情は明るい、素直、ひねこびていない、純情という。日本人の私たちがむしろマスコミによってマイルドコントロールされているのではないだろうか≫と考えさせられたという。
芥川賞作家の柳美里も、昨年訪朝した手記を読んだが、その認識には共通するものがあった。
今日の最後の曲は「先駆者(ソングジャ)」韓国の歌曲の中でも大変人気のある曲だそうだ。
「先駆者とは思想的に人より一歩先に行く人をいう。先駆者は歴史意識が芽生える高校生に、民族の気概を教える格好の歌だと考えられてきたからなのか、高校の音楽教科書の最初のページに掲載されている。「この曲は植民地時代に鴨緑江以北の満州地方で活躍した独立闘士たちを描いたうたである」と安準模の「韓国歌の旅」の解説に書いてあった。
春の訪れが待たれるこの時期、人より早く春をじ感じ取りたいと思う。