8月9日の技術のつくだ煮
第2金曜日の「まちはイキイキきらめきタイム」「技術のつくだ煮」のゲストは、大正元年(1912年)創業の老舗こんにゃく専門店の上野隆弘さんです。
こんにゃくは通常、芋を精粉に加工したものから作られるが、上野商店では広島県の契約農家から購入した生芋を擦りおろして作る方法を採用している。擦りおろした後、水を加え練ると膨らみ糊状になり、水酸化カルシュウム(凝固剤)を混ぜることにより固まっていくので、型枠に流し込むことにより時間の経過ともに形作られ、出来あがる。このようにして作られるこんにゃくは、芋に水と水酸化カルシュウムだけしか入っておらず、96~97%は水で、カロリーは100gで5Kcal程度です。
こんにゃくには、白こんにゃくと黒こんにゃくがあり、関西では黒こんにゃくが一般的で、昔は生芋から作るので茶色っぽいのが普通でした。
精粉から作ると白く、関西では「白は、こんにゃくではない」と思われたので、海藻の粉末を加えて黒くしています。
こんにゃくの主成分のグルコマンナンは水に溶ける食物繊維で、消化がよくないので、腸の蠕動運動が活発になることから、便秘の解消につながり、カロリーが低いのでダイエットに効果的など多くの利点を持っており現代では注目商品です。
昨年、神戸SELECTION.6に選ばれた「神戸べっぴんものがたり」は、存在感の薄くなったこんにゃくの普及拡大を図るため、子供からお年寄りまで好まれる商品として、スイーツを選び、わらび餅風こんにゃくを考案しました。
商品名はお父さんが命名したもので、食べてもらって内面からきれいになってもらいたいという思いがこもっています。
包装デザインは昨年リニューアルしたものです。
販売している場所は、東山商店街の直営店と産直市場の「六甲のめぐみ」などで、インターネットでも販売しています。
また8月14日から神戸そごうで開催される催事「神戸SELECTINN」で販売します。
こんにゃくの作り方や特徴を伺い、日常の食生活で忘れかけていた、こんにゃくの美容と健康に良い面を再認識すると共に、最近ヒットしている、こんにゃくとわらび餅のコラボである「神戸べっぴんものがたり」についてもお伺いしました。