技術のつくだ煮:神戸村野工業高等学校
2014年6月13日、第2金曜日のまちはイキイキきらめきタイム「技術のつくだ煮」のゲストは、神戸村野工業高等学校、電子工作部の顧問井上順夫先生、生徒の植田瑞樹さん(3年生)、山中大吾さん(3年生)、湊康平さん(2年生)、鎌田晃太さん(2年生)です。
神戸村野工業高等学校は1921年(大正10年)4月に開校し、私立の工業高校の中では全国で3番目に古い歴史を持っている伝統校です。電子工作部の発足は、1988年にそれまでの無線研究部から名前を変えたもので、現在の部員は12名です。今日は日頃のクラブ活動で製作した作品の一部、電子ゴマ、LEDアニメーション、ふたバードを持参頂きました。
電子ゴマ(永久ゴマ)は、丸型のタッパウエアの中に、鉄心の棒にコイルを巻いたものが入っており、電気を通すことで磁力を発生する。コマにはドーナツ型にNS極の入った永久磁石が入っている。コマを回すと逆起電力でタッパウエア内のLEDが点滅する。電池が続く限り回り続けます。
LEDアニメーションは、新学期から組んでいるテーマで、顔のアニメーションを作り、目と口にLEDを複数個取り付け、笑ったり真顔に変化するようになっている。切り替え方法はコンデンサの充放電を利用している。部員が一人一人自分の物を作り、新長田の商店街などで子どもたちに興味を持ってもらいたいと思っている。製作で苦労するのは多くの配線を間違えないようにすることです。
ゆるきゃらロボットのフタバードは、二葉町(大正筋商店街)用で、神戸学院大学から提供された絵をもとに、電子工作部がロボット化したものです。フタバードの制作で苦労した点は、羽、頭の葉っぱ、体のローリング(体の軸を少しずらして回転)の動きを、一つのモーターで動かす仕組みづくりでした。
このゆるきゃらは「恋みくじ」を提供するもので、お金を入れると胸に番号が表示されるのでその番号のおみくじをもらうというものです。
本町筋商店街用としては、ハート形の「ビッグハート」が作られています。
神戸村野工業高校の生徒さんは、授業で習った事を実践で確かめるために色んなもの作りに挑戦されています。製作に当たっては、学校にあるものの再利用、簡単に安く手に入る物などを知恵と工夫で不便さを感じながら苦労して作っています。
そのような苦労・努力は社会人になってから大いに役立つと思いました。