毎月第2金曜日「まちはイキイキきらめきタイム」の時間は、12時30分からは「技術のつくだ煮」今回はエキストラ珈琲


エキストラ珈琲浜田さん


12時30分~『技術のつくだ煮』
10月11日、第2金曜日のまちはイキイキきらめきタイム「技術のつくだ煮」のゲストは、1923年創業で今年90周年を迎えた、エキストラ珈琲の浜田裕仁さんです。
コーヒの味を決める上で一番重要な「焙煎」について伺いました。
焙煎は香、味のない生豆を煎ることにより、コーヒ本来の味と香りを引き出すことです。生豆は白っぽく、固く、重く感じるが、煎ることにより30%程軽くなる。コーヒ豆は世界中から20種類近く調達しているが、ブレンドのベースになるのは、創業以来使用しているガテマラ産の豆です。一般にはブラジル産のサントスが使われています。ガテマラ産を使用するのは、エキストラコーヒの特徴である、酸味を抑え、コク、深みを引き出すためです。

焙煎は熱を加えることにより化学反応を起こさせているが、過熱はガスバーナや炭火などが使われる。エキストラ珈琲では、ガスバーナで直節釜を加熱すると共に、釜の横から別の火力の弱い熱源(遠赤外線)を使用することにより、コーヒの深みを引き出している。遠赤外線は芯から加熱するので、ふっくら感が出る。焙煎はその日の気温や豆の状態で変わってくるので、長年の経験による判断が必要になってくる。
焙煎の一番難しいところは、喫茶店などの多くの納入先に、創業以来のエキストラ珈琲の味を提供し続けるため、基本ブレンドのスペシャルブレンドとレギュラーブレンドの二つのブランドの味のベースを一定にすることだそうです。
コーヒの味と香りは、豆の種類と焙煎度合いで変わり、焙煎度合いは、浅煎り、中煎り、深入りの3種類があり、更に8段階に分けられている。エキストラ珈琲のベースの味は中煎りになっている。尚、深入りはアイスコーヒやエスプレッソ、浅煎りはアメリカンブレンドに使われる。
創業以来のエキストラコーヒの味を、90年経った今も引き継ぐご苦労を伺いしました。