まちはイキイキきらめきタイム 第2金曜日のハローながたのコーナは、長田消防署 救急係長 堤 哲也さんにお越し頂きました。
堤さんは1998年に一度ゲスト出演されており、当時は家などの再建が多く、怪我の災害が多かったことから復興が早いという印象を持たれました。
一つ目の話題は救急救命士の仕事について伺いました。
救急係長の仕事は、隊員のマネジメント、講習会での指導などをすることです。救急隊員は神戸市全体で300人で32台の救急車を運用しています。平成3年に救急救命士制度が出来てから、救急車も高度な資機材を搭載した高規格救急車が使用されています。救急救命処置として、呼吸、心臓停止の場合は、AED,点滴、気道の確保などを行っています。ただし処置(医療行為)を行う場合は携帯で医師と連絡を取り、指示のもとに行うことになっています。救急救命士の制度は救急隊員の意識改革、モチベーションの向上に繋がっています。
研修は選抜された者が養成所で、7ヶ月間のトレーニングを受け、国家試験を受けて従事しています。300人中199名が救急救命士の資格を持っています。
二つ目の話題はまちかど救急ステーションについて伺いました。
平成17年より神戸市が力を入れている制度で、まちかど救急ステーションとは、市民がAEDを使えるようになったので、事業所などに置いてあるAEDを、まちかどステーションとして消防署に登録してもらい、大きなステッカーを貼り、表示してもらうようにしたものです。
119番通報があると、オペレーターは直ちに近くのAEDをさがし、通報者に使用するよう要請することにより、救急車到着前に救命措置が可能になり、救命率が7~10%向上しています。
現在の交付件数は、神戸市全体で1806か所(長田は127か所)となっています。
市民がこれまでにAEDを使用したのは355件あり、実際に電気ショックまで出来たのは91回、その後1カ月生存者は34名という実績があります。市民による救急処置がいかに大事かを示しています。
三つ目は救急車の適切な使用についてです。
緊急の救命に使用するのが目的の救急車の出動要請が、神戸市は75000件で毎年5%増えており、国全体の問題となっています。適正な出動要請をお願いします。