毎週水曜日ぐ~じ~の聞き耳頭巾でお知らせしました長田神社の追儺式の実況リポート


長田神社追儺式

2011年2月3日長田神社の追儺式は「ひょこむ」で実況中継されました。神社のこのうどんの販売所、長田神社前商店街「おかずふぁくとり~」、プレノの3ヶ所でモニターでこの模様は写されていました。今後長田神社地域では、このようにいろんな地域の情報配信を行って行く予定です。
***************ここからは、水曜日のFMわぃわぃスタッフ田中勝の当日の実況レポートです。
長田神社古式追儺式(ついなしき)神事レポート
「鬼は~外、福は~内」今日は節分の日。なぜ節分に豆を撒くかというと、豆は「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという理由だそうです。でも長田神社追儺式の鬼は違います。なぜって神様のお使いとして災いを祓う善鬼だから、間違っても豆をぶつけてはいけません。追儺式は、神様の使いを努める七匹の鬼が、松明の炎と太刀で不吉を切り捨て、一年の無病息災や立春を祝い踊ります。

今日の気温は暖かく、雲ひとつない晴天に恵まれました。そして多数の参拝者が見守る中、太鼓と法螺貝の音に合わせて、一番太郎鬼が右手に松明を持って舞台に颯爽と登場。怖い鬼の面の形相に、親子連れの参拝者の子供が泣き出すハプニングがありましたが、鬼のお尻に火の粉が降って、それを手で払う姿に大笑いして一安心。鬼は踊りながら舞台下手まで来るのですが、この間何度も松明は新しいのと交換され、火と灰を周りに撒き散らすのですが、参拝者はその灰をかぶることにより祓を受け、松明の燃え残りを家の入口に吊して除災招福を願い、又餅花を食べて無病息災、家内安全を願って、この年の平穏を祈るのが、古来からのこの神事の風習です。

長田神社追儺式の風物詩といえば「長田さん乃厄除けうどん」これが美味しい!!蒲鉾、水菜、しいたけ、だしまき、そして追儺式の鬼が搗いた厄除餅が入り、厄を祓い、災いを打ち除き、心身ともに元気になります。

その後神事は、一番太郎鬼、赤鬼、青鬼、姥鬼、呆助鬼(ほおすけおに)、餅割鬼(もちわりおに)、尻くじり鬼の七匹の鬼、又太刀役と云う五人の童児(十歳前後)、肝煎り(きもいり)と云う世話人等数十名が奉仕します。クライマックスは餅割りの儀。餅割鬼が斧で十二ヶ月の餅割りを果たします。

FMわぃわぃのスタッフとして追儺式の裏側を見せてもらいました。鬼に頭を撫でてもらったり、鬼の面の鼻の穴から外を見ているお話を聞いたり、一生忘れなれない思い出が出来ました。ありがとうございました。この追儺式には介添えの人、法螺貝を吹いている人、鬼役の人、そして商店街の人達や長田区の人達がいろんな形で関わっています。室町時代から続いている伝統を守り、次世代に受け継いでいくのは大変な苦労だと思います・・・・いや、それは私の思い違いで、皆さん好きでしている行事だから、苦しいどころか楽しいのかもしれません。その証拠に周りは皆笑顔です。

田中 勝(水曜日スタッフ)