第2・第4金曜日には湊川高校の定時制「イキイキハイスクール」の先生を
お招きしてお送りしている、「まちはイキイキきらめきタイム:金曜日」
今回のゲストは湊川高校イキイキハイスクールから山中先生。
学校が夏休みに入り、先生方もゆっくりバカンス…というわけには、
どうもいかないご様子。お忙しそうです。
そんな昨今、山中先生がふと考えたこと─。
「湊川高校のイキイキハイスクールが他所の高校よりも楽しくて元気なんはなんでやろ…」
湊川高校定時制は、子どもの頃、学校に通う機会がなく、字の読み書きを知らなかったお年寄りたち、多くは在日韓国人のお婆さんたちが勉強しています。
加えて、高校を中退、不登校など様々な事情を抱えて、ここに通っている十代の若者たち。
先生曰く、
入学当初は言葉も荒くやんちゃな若者たち。先生がたも手を焼いてしまうほど。
ところがそんな若者たちと、お婆さんたちが、ある程度時間を共有していく、
例えば、お婆さんが、読み方のわからない字を若者にしつこく(?)聞く、若者が(最初はしぶしぶ)答える、
こんなことが日常的に繰り返されていくことによって、教室の雰囲気が少しづつ変化していくそうです。
先生のいうことには反抗心を顕にしてもお婆さんのいうことにはちゃんと耳をかたむけるようになると。
きっと、「人から必要とされていることって、ちょっと嬉しい。」
こんな感情が知らず知らずのうちに
若者たちの胸に芽生えてくるのかもしれない。
この湊川高校では、私たちの日常風景から失われつつある、世代間の交流やふれあいが
生徒として通っている様々な世代の人たちの心を開放感のあるものにしている。
これがその答えなのかも…、という山中先生とのお話でした。