関西学院大学総合政策学部山中速人研究室4年作品~日本から香港へ生活の場を変えた日本人~


毎週火曜日13時からは関西学院大学総合政策学部山中速人研究室の実験プロジェクト
メディアの演習の4年の作品です。
第12回目は植田菜摘の担当です。
タイトルは「日本から香港に生活の場を変えた日本人」です。
内容は以下のようなものです。
滋賀県虎姫町出身の森静昭(もり しずあき)さんは、現在、香港キャセイパシフィック航空にて、アジアキッチンの料理長として働いていらっしゃいます。
調理士専門学校を卒業した後、料理の修業を経て香港へと渡られました。異国の地、香港において、立ちはだかる言語の壁や、文化の違いを乗り越え、現在、香港に渡って31年となられます。
この番組では、日本から香港へ、生活の場を完全にシフトした森さんの、苦悩や努力、その先にみつけた森さんの「人生」についてお伺いしています。

1.「OP~経緯~香港第一印象」
香港に住むようになってから、今年で31年。森さんが初めて香港に降り立った時は、日本とは違うその光景や、文化の違いに、唖然とした。ビルにぶつかりそうになりながら着陸する空港・独特のにおい、そして、何よりも、価値観の違いに驚きを隠せなかった。

2.「言葉の壁~仕事内容~雇用・永住権」
広東語はもちろんのこと、英語も全く話せなかった森さん。立ちはだかる言葉の壁に、何度も大変な経験をした。言語の習得のため、仕事の合間をぬってはテレビを見続け、必死に広東語を習得。香港に住んで今年で31年になるが、現在も国籍は日本人のまま。国際社会である香港では、大人になると、他国の国籍を取得する人々が多く存在している。その裏には、イギリス植民地時代から続く雇用の問題が隠れていた。

3.「これまでの人生を振り返って~ED」
自分の夢である、料理の道へ挑戦し続けたいという思いと、家族を養う立場にいるという現実の間で、今後の道に関して、何度も考えたという森さん。今では、自分の努力が認められ、安定している職場で働く事ができ、満足な生活を送っているという。日本から見知らぬ地、香港へと飛び立った森さんは、これから先も香港で、自分の信じた道を進み続ける。

なお関学の番組はFMわぃわぃのWEBサイトで音源のライブラリーとしていつでもお聞きになることができます。