『ポストコロナにおける有接触運動競技の在り方とは ~K.G ULTIMATE ARROWS~』
関西学院大学 総合政策学部 メディア情報学科 山中速人研究室
製作者:中城健太
取材対象:「K.G ULTIMATE ARROWS」
「新型コロナウィルス感染症(COVID-19)」は、2019 年 12 月初旬に, 中国の武漢市で第 1 例目の感染者が報告された。
それからというもの、わずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われるほどの世界的な流行となり、現在に至るまで私たちの生活はおろか他の生物たちにも大きな被害をもたらし続け、ここ数年で人間の生活様式を大きく一変させてしまった。
その中でも、特に印象的なダメージを負ったのは学生ではないだろうかと考えている。
毎日同じ空間で大勢と密集しながら勉めていたスタイルは、飛沫感染を引き起こす新型コロナウィルスの格好の餌食と言っても過言ではなく、いわゆる「クラスター」と称される集団感染を回避するにはこの学修スタイルを矯正せざるを得ない状況であった。私が在籍する関西学院大学もそのうちの一校であり、小学生から換算するに私が約 14 年続けてきた学修スタイルをこのタイミングで変更されるとなると少し厳しいものがあったように感じた。
多くの大学生は部活動やサークル活動の組織に属する者が多いと考えるが、それらの活動の中には様々な意味で他人と接触する機会が多々発生する。例えば、他の学生と親睦を深める目的のレクリエーションを行うことや、人体と人体の接触が発生するスポーツ競技等が挙げられるが、この論文で特筆すべきは有接触が発生するスポーツ競技の方についてであると考える。
日々練習を重ね、時には衝突し合い、メンバーと共にお互いを高め合う、大学生活において切っても切り離せない記憶の一部となるのが部活動及びサークル活動である。しかし、新型コロナウィルスの流行が始まって以来、従来の形での活動形態は殆ど保てなくなってしまった。とはいえ、終息するまで活動を自粛するという選択を取ってしまえば、今度は組織としての形が保てなくなってしまう。
そこで、私が所属させていただいている「K.G ULTIMATE ARROWS」というスポーツサークルについて取材を行った。それらの内容を基に、パンデミックの開始か
ら現在に至るまで大学生たちは一体どのようにして活動を進めてきたのか、それらの事柄について私は一本の映像を制作するに至った。