インドネシアのメラピ山にあるコミュニティラジオ局による初めての防災ラジオ番組コンテスト(DMAMコンペティション)が5月18にメラピ山麓で開催されました。
四つのラジオ局が、これまでに細作、放送をした防災番組の中からより優りのものをいくつか持ってきて、会場で番組を流すとともに、その意図や効果などのプレゼンテーションを行ないました。
火山噴火の経験を伝える語り部番組や防災の知恵を盛り込んだBGM付きポエムなど、多種多様な番組が紹介されました。そして、三人の審査員からはするどい突っ込みが入り、それぞれのラジオ局の持ち時間を大幅にオーバーして、会場とのやりとりが続きました。
確かに防災番組のコンテストではあるのですが、それぞれのラジオ局の防災の取り組み(放送活動と放送以外の活動)を学び合う、貴重な機会となりました。
DMAMコンペティションでは、エントリーしたラジオ局に対してわれわれ主催者が三種類(送信アンテナ、デジタルカメラ、メスの山羊)の賞品を用意し、その中から一つが各局に授与されたのですが。四つのラジオ局のうち三つのラジオ局品は、ラジオ局送信アンテナでもなく、デジタルカメラでもなく、なんとメスの山羊を選びました。育てて、子山羊が生まれれば、市場で売れるので、コミュニティラジオ局の大切な経営資源になるのだそうです。聞いてはいましたが、まさか本当に選ぶとは思いませんでした!
でも、誰かが「山羊のBBQパーティーに、最低でも三回は招待されるぜ!(笑)」と冗談をとばしていました。
メラピ山のコミュニティラジオ局はあなどれません。