11月5日日曜日「一七市拡大版2017」レポートその2


去年は残念ながら雨でしたが、今年はとってもよい天気。FMYYは音響で参加しました。そして司会に神戸市立須磨翔風高等学校の放送スタッフが担当。京都外国語大学の学生も多文化体験ということで参加しました。

 

 

「一七市拡大版2017」参加レポート 京都外国語大学
◆大森香苗
11月5日にJR新長田駅鉄人広場で開催されていた「一七市拡大版2017」で神戸、多文化・多言語コミュニティ放送局FMわぃわぃのボランティアスタッフとして音響担当のお手伝いをさせていただきました。音響担当ということで今回のイベントでは、メインステージで使用するマイクの出し入れのなどのお手伝いです。
この「一七市拡大版2017」は、震災後から毎年主催されるイベントであり、長田区内から障がいを持つ方々の団体・障がいを持つ方々が通う事業者が主催者となって主催されるイベントです。また自然災害をテーマとした企画も行われる全国でも珍しい福祉のイベントであると教えていただきました。そして、実際に障がいを持つ方々と一緒にお仕事させていただきました。ステージ進行においても障がいを持つ方々のためにマイクコードの配置に注意を払うなどの注意点がありました。そして、イベント開始前には挨拶の際のコミュニケーションとして簡単な手話も教えていただきました。
今回は、メインステージでのマイクの補助ということもあり、メインステージでのイベントの流れを終始一番近くで見させていただきました。司会者の言葉やメインステージで行われるプログラム・企画の全てが手話で訳されていました。また、お仕事とお仕事の合間の時間が空いた時間には、イベントに出店されていた団体さんのお店に足を運ぶ機会もありました。そこでは、各団体・事業所が障がいを持つ方が中心となってイベントの作業をする姿がありました。
イベントの主催側の方々も、イベントに足を運んだ方々も同じ人間として「一七市拡大版2017」イベントを楽しんでいるということを強く感じました。私は今まで、健常者が障がいを持つ方の方を支援・サポートするという概念を持っていました。しかし、今回のイベントで最も強く感じたことは、私の固定概念は間違っていたということです。どちらか一方が支援することが前提ではなく、同じ立場で互いを思いやりながら互いをサポートし、協力しているということ、またイベントに足を運んでいた、小・中学生、お店のお手伝いをしていた小・中学生も同じように障がいを持つ方々と共にイベントを楽しんでいると感じることができました。イベント中、中学生・小学生の振る舞いを見て、このイベントだけではなく日常生活でも長田区では障がいを持つ方々と「共に生きる」ということができているのだと感じることができました。
今回のイベント「一七拡大版2017」にボランティアスタッフとして1日だけでしたが参加させていただき、非常に学ぶことが多かったと感じました。このイベントは、障がいを持つ方々の力が無ければ成功することは無かったと思います。また、私自身「共生」について文字に起こすことができないような肌で感じることによってしか学ぶことができなかったことも多かったと思います。そして、今後はこのような福祉のイベントに自ら足を運ぶことによって学ぶことができる多くのことを今後も引き続き学んでいきたいと考えました。
◆福田萌々香
今回は、神戸市長田区の新長田駅付近で行われた福祉施設や事業所で働いている方たちが、自らできることを発見しハンディクラフト、手作りお菓子、フリーマーケットなどの自発的な行動を行い、私たちとの共存を図るイベントです。
1995年に起きた阪神淡路大震災の時に県外から多くの助けをもらい自分たちも何かをしたいと考え、発案したイベントを今でも継続しているということでした。いままで、障がいを持っている方とともに何かをしたり、実際に近くでイベントを見ることはありませんでした。私には、脳に障害を持つ叔母がいます。叔母は自分で身の回りのことをすべて行う…ということはできません。ですが、田舎に住んでいるということもあり周りの人が温かく、いつもどこにでかけても助けてもらっています。しかし、都市部ではなかなか障がいのある人々が社会に馴染めることができません。このようなイベントは、そんな人々のつながりを再構築する手助けになると心から感じました。また、このイベントが開催された長田区を含める神戸市は、様々な国籍のかたが住んでおり、この機会にとイベントの帰りに寄ったモスクではエジプトの方からイスラム教についていろいろな話を伺いました。神戸市はアジアからアフリカまでいろいろな人たちがいるので住みやすいと話しておられました。神戸市は多文化共生を促進するのに最適な土地だと思います。次回も異なる文化の方とのイベントに参加し、学んでいきたいです。