技術のつくだ煮:造形作家 馬渕 洋さん
2014年8月8日、第2金曜日のまちはイキイキきらめきタイム「技術のつくだ煮」のゲストは、造形作家の馬渕 洋さんです 。
馬渕さんは、新長田商店街の5か所に設置されている、三国志石像の作家として有名です。
これまで多くの作品を制作されていますが、今回は長田に関係する作品の制作話を伺いました。
1.新長田駅南商店街:三国志石像5体制作
制作のきっかけは、鉄人のモニュメントを作る計画を知り、横山光輝ファンだったので鉄人プロジェクトに作品を持ち込み、飛び込み営業をした。3年後に三国志の石像を作るのでどうかという話があり、引き受けた。材料として使用する大理石は屋外では酸性雨で溶けたりするので、御影石を採用した。丈は迫力が感じられるよう人間より大き目の約2mにした。石像を作る前に模型(三国志ガーデンに展示)を作り、寸法をとりながら石を削っていく。制作で気を使うのは、石はもろいので折れたり、欠けたりしないよう細心の注意を払うことである。
2.三国志ガーデン:「巨大三国志演義ジオラマ」ディレクター
1年間の期限内に巨大ジオラマを完成させるため、馬渕さんはディレクターとして100人の作家に約2000体の制作を依頼し作成した。ジオラマには三国志演義のエピソードがほぼすべて盛り込まれている。制作にあたっては中国の絵本、実際の風景、横山光輝さんの漫画などをもとに、鉄人プロジェクトの三国志に非常に詳しい岡本さんの知恵を借りて立体化したものである。
3.神戸市立地域人材支援センター:「一の谷合戦図屏風ジオラマ」制作
この作品は、神戸市博物館の屏風を見本に、一人で1年間かけて立体化したものである。制作にあたって屏風の作家、修復師の次くらいに屏風を隅から隅まで徹底的に見たと思っている。ジオラマを見に来る人は源平合戦に非常に詳しい人が多く、見ながら感想を述べている。屏風では顔だけの人もジオラマでは体全体を作る必要があるので大変だった。
4.三国志ガーデン:「水滸伝 超立体化計画」11点制作
この作品はジオラマと違い、丈も40cmほどあり、制作に時間をかける事が出来たので、人物が非常にリアルに仕上がっている。三国志演義の巨大ジオラマとは違う表現方法を考えた。
馬渕さんのこれまでの作品はホームページ(http://www.geocities.jp/mabuchimok/)に掲載されています。また本町筋商店街にある「ほんまちギャラリー」、および「本町ものつくり工房」にも作品が展示されています。
皆さん、馬渕さんの素晴らしい作品を是非ご覧ください。
ハロー長田 第2金曜日
2014年8月8日、第2金曜日 まちはイキイキきらめきタイム、第2金曜日のハロー長田は、長田消防署のご担当。8月8日は長田消防署 消防第2係 大橋美徳さんです。
大橋さんは消防士になって5年目になり、長田消防署に勤務し主に消防隊の消防係ポンプ隊に従事してきました。他には救急隊、救助隊がある。今日は消防車にポンプ隊4名乗車し、放送に来られています。火災発生時は指揮車、梯子車、救護車、ポンプ車が出動する。ポンプ隊は消化栓、防火水槽から取水し、ホースを現場まで引き消火活動をします。消化栓の位置は消防車に地図を搭載しています。
消防係の水利業務について、消防活動に必要な水利施設は道路に黄色の四角い蓋の消火栓があります。防火水槽のあるところには「消防水利」と書いた立て札があり、長田区には143か所あり、耐震防火水槽は60トン、100トンの水を貯水したものです。
他の水利としては川や池などの自然水利、小中学校のプール、西代体育館のプールなどがあります。新湊川は川幅が広いので流れを止めたりして消火に使用します。プールの水を排出する場合は連絡をもらい、地図に反映しています。
ここで火災発生の連絡があり、緊急出動されました。
大変なお仕事をされていることを改めて実感しました。