やさしい日本語ってなに?ラジオ番組開始(全6回)


「やさしい日本語ってなに?」だれもが安心で安全に暮らしていけるまちを創るために!1/6 第1話「やさしい日本語研究会」の京都工藝繊維大学水野義道教授 by Chiaki Kim on Mixcloud

2016年1月17日日曜日JR新長田駅前での阪神・淡路大震災21年目の「1.17KOBEに灯りをinながた」会場から始まった新番組「やさしい日本語ってなに?」全6回シリーズの第1回目です。月~金毎日18時~18時半放送、その後は「ラジオ講座医療通訳」が続きます。
第1回目は「やさしい日本語」その概念が生まれたのは、阪神・淡路大震災での情報伝達の必要性であり、情報がまちに住む「誰もが等しく受け取れるようにすること」が、命を守るために必須!であるということ。そのためのツールとして創られたという事。そして日常からその地域で通用する言語が、誰もが理解できるものとは限らないということを語っていただきました。このお話はFMわぃわぃが生まれた神髄のところであり、ぜひお聞きいただき、「だれもが等しくもつ権利」としての情報受信について深く共感の輪を広げていきたいと願っています!!
**「やさしい日本語」とは、普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のことです。これは、地震などの災害が起ったときに役立つことばです。
1995年の阪神淡路大震災の時、地域で共に暮らす外国人の使う言語の数は、すでに予想をはるかに上回る数になっていました。
しかしながらこのようにたくさんの違うことばを使う人々がまちに溢れていながら、災害の時、日本語以外のことばで情報発信するという意識はまだまだ薄く、その整備はできていませんでした。
(財)都市防災研究所(1995)『阪神淡路大震災における在日外国人被状況調査』によると、日本人と外国人それぞれ100人あたりの負傷者の数は、外国人の方が3倍以上の高い割合で被災していることがデータとしてはっきり出ています。
必要な情報を受け取ることができない人がいる、そのようなことを少しでも少なくすること、それは、誰でもが住みやすい社会を創るための人間として重要な考え方です。
この考え方に賛同した人々が寄り集まり、災害発生時の多様な状況の人々に、より適切な行動をとれるよう考え出されたのが「やさしい日本語」なのです。