「インドネシア防災活動レポート」カテゴリーアーカイブ

Gema Merapi FMでのインタビュー番組制作ワークショップ

こんにちは!ジョグジャカルタの岡戸です。
ジョグジャカルタでは14日に、東ジャワのKelud火山が噴火した影響でかなりの降灰があり、灰色の町と化してしまいました。それまで、ほぼ毎日降っていたスコールが、降灰の後はなぜか止まってしまい、車が通ったり、風が吹いたりするたびに灰が舞って大変でした。最近は、みんなが町の掃除に精をだしたかいもあり、また、何度か天の助けの大雨も降って灰が流れ、緑を取り戻しつつあります。それでもまだ、そこかしこに灰の名残があり、ほこりっぽいです。そんな状況でも、インドネシア事業は、滞ることなく進んでいます!ジョグジャカルタでの降灰の様子

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インドネシア事業担当、岡戸香里です!

はじめまして!
今回、前任者の近藤まりえさんの後をついで、あたらしく、インドネシア事業のプロジェクトオフィサーになりました、岡戸香里です。2月5日からジョクジャカルタでの業務を始めたばかりです。新しい出発にワクワクしています。

実はインドネシアと私とのつながりは長く、インドネシアと日本を行き来しながら計6年ほど、中部ジャワ州のスラカルタとジョクジャカルタに滞在していました。初めは、現地の伝統舞踊と伝統音楽(ガムラン)を学び、その後、大学院生、研究員として、現地の伝統舞踊に関する調査、そして、伝統的パフォーミングアーツとコミュニティの関係、社会から疎外されがちな人たちをアートによって社会の中に包摂していこうとする活動、災害後のアートの役割などの調査をしていました。

この事業を通して、災害に強いコミュニティづくりに少しでも貢献し、今まで散々お世話になったジャワ社会に恩返しができればよいなと思っています。

どうぞ、よろしくお願いします!

インドネシアに災害ラジオの制度を!〜インドネシアのコミュニティラジオ関係者三名が東北の臨時災害FMを視察〜

1月26日から2月2日まで、インドネシアからコミュニティラジオ関係者三名が大阪大学の協力で来日し、宮城県、福島県の臨時災害FM局を訪問しました。

来日したのは、メラピ山麓にあるLintas Merapi FM代表のSukimanさん(写真左)、インドネシア・コミュニティラジオ協会代表のSInamさん(写真中央)、そしてCOMBINE Resource Institution理事のImamさん(写真右)の三名です。一行は1月26日に関西国際空港に到着し、その日の夕方に仙台空港に飛びました。ちょうど仙台は雪が降っていて、熱帯のインドネシアから来た三名は始めて見る雪に大喜びで、気温差三十度もなんのそのでした。

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世界の現場とシェアするフォーラム~インドネシアからの来日ゲストと共に~

インドネシアから来日したスキマンさん、シナムさん、イマムさんは、1月30日に京都を訪問し、本願寺観光とコミュニティラジオ研究会に参加しました。コミュニティラジオ研究会では、イマムさんとシナムさんがインドネシアのコミュニティラジオとコミュニティラジオ協会の事例についてお話下さり、他の研究者やコミュニティラジオ局の方々と意見交換を行いながら有意義な時間を過ごすことができました。1月31日は、たかとりコミュニティセンターを訪問していただき、たかとりコミュニティセンター内やラジオのスタジオの様子を見学されました。また、生放送の番組への出演や番組収録にもご協力いただきました。


左からイマムさん、スキマンさん、シナムさん、近藤

2月1日にJICA関西で行われた「世界の現場とシェアするフォーラム:防災・復興・まちづくりとコミュニティラジオの底力」では、第1部でインドネシア・Lintas Merapi FM 代表のスキマンさん、福島県富岡町・おだがいさまFMの吉田恵子さん、鹿児島県奄美市・あまみエフエムの麓憲吾さん、FMわぃわぃの金千秋さんが講師としてプレゼンテーションを行いました。それぞれ異なるラジオ局の活動ではあるものの、コミュニティラジオの存在が地域社会のまちづくりに役立つということと、ラジオは人と人を繋ぐ双方向のコミュニケーション手段であること、災害時に必要な情報を届ける重要な役割を果たすためにも平常時からのコミュニケーションが大切であるという共通のメッセージでした。


スキマンさんのプレゼンテーションの様子

第2部のフリーディスカッションでは、4つのグループに分かれて、それぞれ意見交換を行いました。セミナー後の交流会では、JICAにご提供いただいたカリブ料理とフィリピンのお菓子・DRLCにご提供いただいた防災食・インドネシアのお土産として蜂蜜とお饅頭・奄美のお土産として黒糖が用意され、参加者のみなさんで試食をしながら楽しい交流会となりました。

2月1日のフォーラムを主催いただいた、大阪大学グローバルコラボレーションセンター、JICA関西/DRLCの皆さま、講演を行って下さった講師の皆さま、ご来場下さった参加者の皆さまに御礼を申し上げます。

インドネシアから来日ゲストにインタビュー!-2月5日(水)23時から放送の「Selamat malam dari Indonesia~インドネシアからこんばんは~」

皆さま、こんにちは。近藤です。

2月5日(水)23時から23時30分放送の「Selamat malam dari Indonesia~インドネシアからこんばんは~」は、インドネシアから来日した、スキマンさん、シナムさん、イマムさんをお迎えしてお送りします。スキマンさんはLintas Merapi FM(リンタスメラピ エフエム)の代表でもあり、メラピ山周辺のコミュニティラジオ局ネットワーク、Jalin Merapiの代表でもあります。シナムさんは、JRKIというインドネシアコミュニティラジオ協会の代表です。イマムさんは、カウンターパートのコンバインの理事でもあり、AMARC(世界コミュニティラジオ放送連盟)のアジア太平洋地域の理事でもあります。インドネシアのコミュニティラジオを代表する3名のゲストに、日本滞在中の感想をお聞きしました。


左から、近藤、岡戸、スキマンさん、シナムさん、イマムさん

今回は、エフエムわいわいのスタジオにて収録を行いました。日本語‐インドネシア語の通訳は、インドネシア事業の新担当者である、岡戸香里さんに行っていただきました。

番組の放送は、2月5日(水)23時から23時30分、再放送は2月中の毎週水曜日の23時から23時30分にお届けします。

子ども向けの防災教育ツールづくりに向けてディスカッション 〜火山噴火から3年後のインドネシア・ケプハルジョ村の女性達〜

2010年のMerapi山噴火で最も被害の大きかったKepuharjo村の女性達と、子ども向けの防災教育ツールづくりのワークショップを行いました。被災者である女性達からは経験に基づいた実にたくさんのアイディアが出てきました。

ワークショップは次の三つのステップで進められました。
(1)Kepuharjo村で起こりうる災害/危険を洗い出す
(2)洗い出した災害/危険にいかに備え、対処していくかを議論する
(3)ディカッションで出てきた備え。対処をイージーワード・ピクシャーにしていく

災害/危険の洗い出しでは、火砕流、土石流、豪雨、土砂崩れ、地震、火災、間伐、狭い地域に復興住宅が密集して立てられたことにうよる不衛生、それにともなう感染症などなど。16の項目に上りました。

その中で、2010年の噴火後に山の住民が苦しめられていることがあります。噴火によってMerapi山の中腹では採石業が大々的に行われるようになり、トラックの交通量が半端な増え。交通事故が頻繁に起こるようになりました。雨の降らない乾期には粉塵の被害にも遭っています。そして外からの労働者がたくさん流入したことで、売春小屋ができるなど地域の環境が悪化しているのです。

そうした意見を丁寧に聞いていき、どうやって備え、対応していくかを、簡単な言葉と絵に落とし込んでいくコーディネーターの力量も見事でした!

声が聞こえなくなりそうな大雨が途中から降ってきましたが、それをものともしない議論白熱、かつ笑いに包まれた三時間半でした *(^o^)/*
(ひびのじゅんいち)