「海外事業」カテゴリーアーカイブ

Gema Merapi FMにて楽しいジングル作成研修♪~コミュニティラジオ局での活動~

ジョグジャカルタからこんにちは。近藤です。
最近乾季らしい天気が続いています。日中は日差しがきつく、暑いです。

さて、今回はコミュニティラジオ局との研修内容についてご紹介しようと思います!
私たちが支援している5つのコミュニティラジオ局で、ラジオ局のメンバーと共にこれまでラジオ局の問題分析を行ってきました。その問題分析の結果を元に、今研修を進めています。技術支援の一つとして番組制作の技術や知識をさらに高めてもらえるよう、まずはジングル(ラジオ番組の節目に入る短い音楽)を作成する研修を各コミュニティラジオ局で行っています。

先週、Gema Merapi FMというラジオ局でもこの研修を行ったので、その様子をご報告します。

まず、久々に訪問して感激したのが、スタジオのレイアウト変更を行ってくれていたこと!以前はパーソナリティー1人だけの席しかなかったのですが、椅子を二つ置いてテーブルの中央にマイクを置き、対面式に番組を収録することが出来るようになっていました!!前回の訪問で、日本や他の国のコミュニティラジオ局が、どうやって参加型の番組を収録するかレイアウトを工夫していると参考までに紹介したので、それをさっそく取り入れていただけました。

Before

After

この日参加したGema Merapi FMの若いスタッフのみなさんに、まずは音声編集ソフトウェアの使い方を指導しました。音量調節、音の繋ぎ方、曲の挿入方法等、基本的な編集方法はすぐ理解してもらえました。そして、それぞれのスタッフがペアになって、音声を録音し、自分たちが選曲した音楽を挿入しながらオリジナルのジングルを作成しました♪

他のコミュニティラジオ局同様、皆さん楽しそうに音声収録や編集を行うので、そういった姿を見ているとこちらも嬉しくなります。ラジオ局に置いてあったギターを持ってきて、BGMもこれで入れようかな・・・とギターをつま弾くスタッフもいて、やる気満々だなと思いました。

そして次回の研修までに最低10個のジングルを作成してね!とお願いすると、「10個なんか今日中にできるよ!」と自信満々に言う姿が微笑ましいです。そんな彼らのラジオ局スタッフとしての作成意欲が伝わってきて、次の訪問がとても楽しみです!

なぜFMわぃわぃは東北やインドネシアで活動するのか?

FMわぃわぃが東北で活動を初めて二年三ヶ月、インドネシアで「定住型」の活動を始めて、七ヶ月が経った。FMわぃわぃは俗に言うところの災害支援NGOや国際協力NGOではない。コミュニティラジオを一つの道具にして、阪神淡路大震災からまちづくりをしてきた団体である。

FMわぃわぃのある神戸の長田は、1995年1月の阪神淡路大震災でとくに大きな被害にあった地域である。昔ながらの下町で古い住宅が密集して、地震とその直後の火事で、まちが空襲の後のようになってしまった。

「ホースから水が出んかった。水さえ出たら、、、」
「ノコギリが一本でもあったら、、、」
「隣りの婆ちゃんが、どの部屋に寝てるのか、知っとったら、、、」

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カウンターパート・プログラムメンバーにインタビュー!-6月5日(水)23時から放送の「Selamat malam dari Indonesia~インドネシアからこんばんは~」

皆さま、こんばんは。近藤です。

6月5日(水)23時から23時30分放送の「Selamat malam dari Indonesia~インドネシアからこんばんは~」は、私たちと活動を共にするインドネシアのカウンターパート「COMBINE Resource Institution」のトゥリさんをゲストにお招きしました。彼の今までのNGOでの経験や、新婚生活の様子や、素敵な夢についてのお話を聞きました。

今回の収録も、ジョグジャカルタにあるカウンターパート事務所にて行いました。

番組の放送は、6月5日(水)23時から23時30分、再放送は5月中の毎週水曜日の23時から23時30分にお届けします。

おいしい火山噴火実験!

皆さん、こんにちは。近藤です。

先日、事務所でお菓子などを使って、火山噴火のしくみを学ぶ実験を行いました!

コーラを使った火山爆発実験、アイスクリーム・はちみつを使った泥流実験、食パン・牛乳・ココアパウダーを使った土石流実験の3種類行いました。この実験を活動している村の小学校へ紹介し、防災教育の一環として取り入れてもらおうかと計画しています。

アイスクリームとはちみつで泥流実験

食パン・牛乳・ココアパウダーで土石流実験

3種類とも、準備も手順も比較的簡単だったので実験成功でした!また、食べ物を使っているので楽しく実験でき、終わった後はみんなでおやつタイム♪になりました。アイスクリームだけは溶けやすいので急いで実験を行わなければなりませんでしたが、どれも簡単な火山のしくみを表現できる内容だと感じました。子どもは特に楽しめるかも!(私たちスタッフも、まるで子どものように楽しみながら実験しました)

難しいことより、簡単にできることから!が重要ですね。来月小学校の先生たちに紹介するのが楽しみです。

合い言葉は「One by One」 〜コミュニティラジオ局で技術研修〜

この4月からインドネシアのジャワ島中部のメラピ火山麓にある五つのコミュニティラジオ局の支援活動が本格的に始まりました。

いずれのコミュニティラジオ局も、メラピ火山や河川の状態を毎日毎日住民に伝えており、コミュニティの防災おいて、重要な役割を担っています。
しかし、放送機材は非常に脆弱で、古い小さな、しかも半分くらい機能が失われているミキサー、古いデスクトップパソコン1台(音声再生用)、マイク1~2本、機能が弱っている送信機、アンテナ、これでほぼすべてです。阪神・淡路大震災直後のFMヨボセヨやFMユーメン(いずれもFMわぃわぃの前身)のようです。

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バティック生産者訪問

皆さま、こんばんは。夕方に約1時間ほど停電があった、ジョグジャカルタから近藤です。

先週末に、ジャワ島のプカロガンというバティック生産が有名な町へ、ミニバスで片道7時間ほどかけて行ってきました。ちなみにバティックとは、インドネシアの特産品で、ろうけつ染め生地(更紗)のことです。ジョグジャカルタにもバティック生産で有名な町がありますが、このバティックは地域によって特徴的な柄や色使いがあるのでおもしろいです。

ホームステイをさせていただいたご家族はバティック生産を行っており、こちらで作られたバティックをたかとりコミュニティセンター内にあるAWEP(アジア女性自立プロジェクト)へフェアトレード製品として出荷しています。今回私たちは、FMわいわいのオリジナルグッズ製作の依頼を行うため訪問しました。FMわいわいのロゴが入った型や、サンプルの生地を見せていただき、時間をかけてグッズ作成の打ち合わせやサンプル品の作成を行いました。

グッズ一つにしても、いろいろ試行錯誤の話し合いでした。

こんな作品も発見!!日本バージョンのバティック!

また、バティック生産で生計を立てている村の女性たちも訪問し、お仕事中のところを見学させていただきました。職人歴20年以上の女性たちの慣れた手つきを見ていると、作業が単純で簡単そうに思えるのですが、手書きでの作業は素人だと模様なんてとてもじゃないけど描けない!ほど、実はとても細かい作業なんです・・・この村の女性の中には、学校へ通うことができなくなった代わりに、生計を立てる手段としてバティックの技術を学ぶ人もいるそうです。学校での勉強も大切ですが、この一生ものの技術を磨き上げて素晴らしい作品をコツコツと作る中にも、色んな学びがあるんだろうな~と感じました。

FMわいわいバティックとその生地を使ったオリジナルグッズの出来上がり、みなさんも楽しみにしてくださいね!