「災害」カテゴリーアーカイブ

FMわぃわぃからのご報告

ハイチ支援の寄付金、ありがとうございました。ソウル・フラワー・ユニオンさんの分(89,878円)と合わせてFMわぃわぃ分(124,860円)もハイチに送ることにしました。

ハイチの被災コミュニティラジオ6局の再建工事を現地で担っている国際協力NGOのBHNテレコム支援協議会のスタッフ2名が 8月21日から三度目のハイチ入りをしますので私たちの寄付金(合計214,738円)を持って行ってくれることになりました。

そして、お金だけでなく、ハイチの人たちのことを決して忘れていない私たちの想いを現地のコミュニティラジオ局の仲間達に届けてくれます。

BHNのスタッフ2名は、4月に私と一緒にハイチを訪れてコミュニティラジオ局の被災調査をして、その後、再建工事を担っています。

2010.8.18 FMわぃわぃ代表 日比野純一

ハリケーンがハイチを襲う

【ポルトープランス5日=日比野純一】ハイチはいま11月5日午前6時です。ハリケーン・トマスがこの国を襲っていて、すごい風雨です。1月の大地震以来、初めてのハリケーンで、被災者100万人が暮らしているテントが心配です。地震から復興できないところに、コレラとハリケーンがハイチを襲うとは。。。
しかし、今回のハリケーンとコレラへの対応策として、地震の後にBHNとAMARCが手がけた支援活動が実を結んでいます。再建されたコミュニティラジオと、被災者が暮らすテント村と集落に設置した域内放送システムが、緊急情報の伝達に大いに役立っていて、住民に情報を伝える術がなく困っていた国際機関や国際NGOも活用しています。

ハリケーン・トマス来襲を前に一昨日、ハイチの大統領はTVで「政府は残念ながら何もできないので、何とか頑張って生き延びてください。ハリケーンが去ったら米国はじめ国際機関が必ず救援に来きます。すでに米国の救護用の艦船も待機しています」といった内容のメッセージを市民に送った、と信頼できる筋から聞きました。事実だとしたら、あまりに正直すぎます。。。

続きを読む ハリケーンがハイチを襲う

コミュニティラジオ制度化へ大きく前進(パキスタン洪水ミッション総括)

101010_steve

【イスラマバード10日=日比野純一】9月30日にカラチに入り、タッタ、ムルタン、ナウシャラー、、、、と、インダス川を北上しながら、最後に首都のイスラマバードに3日間滞在しました。今回のAMARC(世界コミュニティラジオ放送連盟)とパキスタン・プレス・ファウンデーション、そしてBHNテレコム支援協議会の共同ミッションは、洪水の被災地でコミュニケーションニューズの調査を行いながら、災害時に大きな役割を果たすコミュニティラジオの制度化を政府、NGO/CBO、メディアに働きかけていくというものです。パキスタンには国営放送と商業放送しかなく、商業放送が制度化され、全土で開局していったのもこの数年のことです。

各地で被災者にインタビューを行うとともに、ラジオ局、テレビ局、新聞社などのメディア関係者、災害支援を行っている地元NGO、少数者支援に取り組んでいるCBO、国際NGO、ユネスコなどの国際機関、そして中央政府/地方政府、議会、政党と、延べ40回以上のミーティングを重ね、コミュニティラジオの制度化を求めていきました。(写真右側がスティーブ・バックリーAMARC理事長=
英国)

続きを読む コミュニティラジオ制度化へ大きく前進(パキスタン洪水ミッション総括)

アフガン難民は支援の蚊帳の外に(パキスタン洪水レポート)

【イスラマバード9日=日比野純一】7月下旬からの洪水で最も被害の大きかった町が、北西辺境州の州都ペシャワールから東に15キロほどのナウシャラーである。このあたりは、パシュトン人の居住地域であり、同じパシュトン人のアフガニ難民もたくさん暮らしている。そして、タリバンが潜む危険な地域でもある。
訪れたキャンプは地方政府によって設置されており、運営は政府の役人と地元のNGOが共同で行っている。当初567世帯が避難していたが、2ヶ月が経過して水が引き、このうち184世帯は住宅再建用の義援金を政府から受け取り村に戻っている。ところが、残りの世帯には義援金はまだ配布されていない。
家が損壊したと認定された世帯には政府から義援金(約10万円)を受け取るための銀行カードが配布され、被災者はそれを使って銀行から現金を引き出すことができる。しかし、そのカードが配られていない地域があったり、配られても銀行で引き出せないなど、トラブルが耐えず、インタビューの最中にもキャンプの内で抗議デモが起こるほどだ。
さらに、アフガン難民の被災者(上の写真)は、パキスタン国籍を持たないため政府による支援の蚊帳の外におかれがちで、もちろんカードは発給されていない。

続きを読む アフガン難民は支援の蚊帳の外に(パキスタン洪水レポート)

被災地での生活が始まっている!(パキスタン現地レポート)

ムルタンの近くの被災者キャンプ

【ムルタン3日=日比野純一】洪水から2ヶ月余りがたち、少しずつ水が引き始めています。ムルタンの近くの被災者キャンプでは、すでに50%の人々が自分のホームエリアにかえっていました。
キャンプに残っている人々も工芸品をつくって、それを市場で売りはじめていました。一家総出での作業です。ベッドの素地を4日かけてつくって、200円。月収が3~4千円ですので、家計を支える大きな収入源になっています。

洪水から2ヶ月たっても、、(パキスタン現地レポート)

パキスタン タタの避難キャンプ

2010年10月3日(土)18時56分(日本時間)
【カラチ2日=日比野純一】AMARC(世界コミュニティラジオ放送連盟)とPPF(パキスタン・プレス財団)によるパキスタン洪水の被災地支援活動で、 FMわぃわぃの日比野純一が9/30からパキスタンを訪れています。

タタという町の近くの避難キャンプでコミュニケーションニーズの調査中です。
洪水の前、テレビは村に1~2台、ラジオもすべての家にあるわけでもなく、新聞も読んでいない。

被災者の殆んどは、田舎の貧しい農民や漁民です。

水が引き始め、キャンプから村に帰っていくことになりますが、
生活再建のためには、情報は必要不可欠です。