3月11日に発生した東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
現在ひょうごんテックでは、Sahana日本語化プロジェクト(http://www.sahana.jp/)を中心に、東日本大震災の被災地の支援に役立ててもらえるよう、「災害時救援情報共有システムSahana(サハナ)」の立ち上げの準備をしています。このプロジェクトでは、全国のボランティアがオンライン(http://groups.google.com/group/sahana-jp)で協力しながら、基礎データの組み込みや、システム・マニュアル等の日本語化に取り組んでいます。
ひょうごんテックは、阪神・淡路大震災のボランティア活動をきっかけとして生まれた「たかとりコミュニティセンター」のメンバーで、2004年にNPO/NGOのIT支援のために設立され、兵庫県の台風被災地のNPOに対してIT支援を行ったこともあります。2008年からは、オープンソースコミュニティからのメンバーも加わったボランタリーなネットワークとして再出発し、また2010年には、ひょうごんテックのメンバーを中心にSahana日本語化プロジェクトが立ち上がり、Sahanaの日本語化と普及に取り組んできました。
Sahanaは、災害時における、被災状況、行方不明者、避難所、救援物資、活動団体やボランティアなどの情報を地図と連動させて集約し、管理・共有するために作られたWebベースの災害時情報共有システムで、ハイチ地震等で活用された実績があります。また、私たちが日本語化等のカスタマイズを自由に行うことができるオープンソースソフトウェアとして、最初ボランティアによって開発され、現在は、Sahanaソフトウェア財団(http://sahanafoundation.org/)を軸に、開発・サポートが行われています。
3月11日の東日本大震災を契機に、Sahana日本語化プロジェクトには、ひょうごんテックのメンバーの他、開発・翻訳などに対して多くのボランティアの方に関わっていただきました。また、海外に拠点を置くSahanaソフトウェア財団、IT企業からも惜しみなく協力していただいています。
今後、被災地には外部からのボランティアが多数来訪し、様々な支援が届けられていくことと思います。そして、災害からの復旧時に起こる多くの事柄をカバーするSahanaが必要とされる局面が必ず出てくると考えています。Sahanaの立ち上げに協力してくださる方、また、このSahanaを利用したいと考えておられる方からのご連絡をお待ちしています。
現在準備中の Sahana Japan のサイトです。
http://www.sahana.jp
現在翻訳中のユーザーガイドです。
http://www.sahana.jp/tutorial
http://eden.sahanafoundation.org/wiki/UserGuidelines (英文)
その他関連するサイトはアーカイブにまとめてあります。
https://tcc117.jp/hyogontech/archive
ひょうごんテックの Sahana に関する取り組み。
https://tcc117.jp/hyogontech/archives/category/oss/sahana