たきび114号(2008/1/17)

「オープンソースソフトウェア(OSS)」って何?と最近よく聞かれる。これは無償で自由に使えるソフトウェアで、ウインドウズの代わりに使えるリナックス、マイクロソフトオフィスの代わりに使えるオープンオフィスなどがある。

昨年秋、このOSSをNPOで活用できないかと、実証実験を開始した。パソコンが当たり前になっても、ソフトはNPOにとってまだまだ高価で、安定活用がなかなかできないものだ。OSSをNPOの強力な道具として知ってもらいたい、これからの5年間・10年間のNPOのパソコン環境を変えていきたい、と強く思っての取り組みだ。

また、「NPOのパソコン・インターネット活用状況調査報告書」が9月に完成した。NPOが「情報発信」「情報管理」「作業効率向上」を求めながら、ITにお金や人をなかなか割けない現実をまとめ、現場で役立つものになったと思う(問い合わせはテックまで)。そして設立以来の続いているNPOのパソコンメンテナンス。これまでと同じく、多くのNPOの「パソコンの困った」に役立ち、NPOの現状を多く教えられる日々だ。

ところで、いま団体が大きな転機にさしかかっている。昨年12月の臨時総会において、2008年度のはじめには、雇用を持たないボランタリーな団体へ組織変更していくことなどが決まった。設立準備以来の4年間を振り返り、私の力不足と、NPOや仲間からの変わらぬ期待を重く受け止めている。この震災後13年目、この再編期を経てより多くの人が関わるグループへと生まれ変わっていきたい。

ヨシノタロウ