市民メディア全国交流集会/京都メディフェスで発表しました

9月13日・14日、全国の市民メディアやメディアで活動している人たちや、行政・企業の人たちが集まり、メディアについて発表・情報交換するイベント、第6回市民メディア全国交流集会/京都メディフェスが京都の元立誠小学校で行われました。そこでひょうごんテック世話人の野方と松浦がそれぞれ、13日に「ネットジェネレーションの著作権と考え方」、14日に「ネット・メディアとオープンソースは刺激しあって今後も発展するのか?」、という発表をしてきました。

13日、野方が発表した「ネットジェネレーションの著作権と考え方」という分科会では、インターネット時代の著作権の扱いについて、著作権の簡単な基礎と自分の著作物を発表する際にライセンスを決めて発表しよう、ライセンスの中でもクリエイティブ・コモンズというライセンスを使った場合どう設定すればよいのか、という話しをしてきました。

野方の発表後、参加者全員のディスカッションでは、実際にメディアで活動されている方が多かったので、ライセンスを使うことは日本ではファッションとして見られているのではないか?という問題提起や、フェアユース(アメリカでは認められている著作物の公正利用の権利)の話など、深い内容のディスカッションが行われました。

翌日14日は、以前テックでも講演していただいた吉田智子先生と松浦の「ネット・メディアとオープンソースは刺激しあって今後も発展するのか?」という分科会が行われました。吉田先生からは、オープンソースの成り立ちから利用シーンと、分科会前日島根でのオープンソースカンファレンスに参加されていたということで、松江市の状況などが話されました。

松浦からは、普段利用しているインターネットがオープンソースなしでは成り立たない事など、技術的な面もまじえつつの話をしました。野方からはテックの実証実験のことや、メディフェスのメディアセンターにて起こったエピソード、領収書が必要になったのでMicrosoft Office用領収書テンプレートをubuntuマシンのOpenOffice.orgに読み込み編集・作成したことを、実際の画面で解説しながら話をしました。

ディスカッションでは、吉田先生のオープンソースの文化はみんなで育てる文化で、育てる過程が地域のみんなで育てる子育てにも似ているというお話から、京都の町家文化は町の人がみんなが育てていくので、オープンソースと子育てと京都の文化は似ているのではないかという展開まで飛び出し、非常に面白く意外な切り口の見えた分科会でした。

以上、京都メディフェスのレポートでした。

これらの内容については、現在12月開催で企画中のひょうごんテック全体会(「ひょうごんテック全体会」はどなたでも参加できます)や、NPOや市民活動向けにした形でお話できるかと思うので、詳細が決定次第お知らせしたいと思います。

のがたじゅん(nogajun@gmail.com)

「ネット・メディアとオープンソースは刺激しあって今後も発展するのか?」の発表の模様はStickimでご覧いただけます。
http://www.stickam.jp/video/178403255