「いのちの感受性」落合恵子講演会~社団法人兵庫県聴覚障害者協会~


兵庫県聴覚障害者協会理事岩林惠子さん

**手話通訳を通じての音声放送でしたので、[:下:]にテキストファイルを上げております。

2009年11月28日土曜日の13時からのゲストは、社団法人兵庫県聴覚障害者協会理事、女性部長の岩林惠子さん、そして手話通訳として仲井和枝さんと野間ひとみさんがご一緒にこられました。
ご紹介いただく内容は、12月6日日曜日13:30から開催される「いのちの感受性」落合惠子さんの講演会です。

聴覚障害者協会と神戸外国語大学のコラボ

講演会内容: 「いのちの感受性」~今、共に生きるということ~落合恵子氏、港の町、神戸に来たる!!
障害者権利条約を知っていますか?権利って何?みんなが幸せになること!みんなが幸せになる方法は?「何がおかしいの?」「なぜ?」
一緒に考えて、本当の幸福探しをしませんか?≪手話通訳・要約筆記付≫
●日 程 平成21年12月6日(日)
●場 所 西山記念会館 大ホール
      阪神本線 春日野道駅から南へ徒歩1分
      阪急電車 春日野道駅から南へ徒歩7分
            (春日野道商店街を通り抜けます)
●時 間 13:30~15:30(13:00から受付開始)
●参加費 1,500円(当日券あり)
詳しいお問い合わせは、FAX (078)371-0277 
TEL (078)371-5613

この日は、神戸外国語大学の日本文化交流論~フィールドワーク長田のまちを歩いて、阪神・淡路大震災と多文化共生を学ぶ~の方々がおいでになり、ご担当の山地久美子先生と学生のお一人が番組に見学参加されました。


田村:時刻は1時になりました。KOBEながたスクランブル、1時からは、KOBEスクランブル交差点の時間です。
今日はゲストの方をお迎えしております。それではお願いいたします。
金:自己紹介をお願いします。
岩林(手話通訳者翻訳):みなさん、こんにちは。はじめまして。
私は、社団法人兵庫県聴覚障害者協会の理事で、女性部長をしております。岩林けいこと申します。
また、障害者自立支援法対策兵庫本部のメンバーでもあります。よろしくお願いします。
田村:よろしくお願いします。
金:今ですね、お声と、それから実際に喋ってらっしゃる方が、違うんですけども。
田村さん、私自身、金ですけれども、聴覚障害者の方々と、よくお付き合いすることがありまして、
この手話通訳の凄さというのを感じているんですけども。表情がすごい豊かですよね。
岩林(手話通訳者翻訳):ありがとうございます。
金:「ありがとうございます」ぐらいの、私もジェスチャーというか手話というか。
手話というよりジェスチャーくらいしかできないんですけれども。
それとですね、今、横に入っていただきました、岩林さんの横に入ってきていただきました、
同じコミュニケーションツールということで、外国語というのを学んでいる神戸外国語大学の先生と、そして、もう一人。
学生さんです。ちょっと自己紹介をお願いします。
山地:こんにちは。
岩林:こんにちは。
山地:遅れてすみません。(笑)神戸市外国語大学で非常勤ですけれども教えています。山地久美子です。
今日は「日本文化交流論」ということで長田のまちあるき、震災復興と多文化共生社会のまちづくりということで、
FMわぃわぃに伺っています。で、1人学生の子が参加していますので、ちょっと自己紹介してください。
吉森:こんにちは。神戸市外国語大学のイスパニア学科の4回生の吉森まいです。
今日は、4年間すっと、神戸にずっと通ってたんですけれども、はじめて長田のまちを歩いて、いろいろ発見したので、
とても楽しかったです。
金:そしてまたですね。おふたりは、こういうふうに今、金の横で、手話通訳を中井さんがしてくださっているんですが、
間近に見たことありますか?
吉森:ないです。
山地:私は、習ってたことがあるんですよ。でもすごい難しくて。あれですよね。手話にも、エスペランサってあるんですよね。
金:そうですね。日本語手話、それから英語手話。エスペランサ手話。韓国語はあるかどうかよく知らないんだけれども。
山地:あるんですよ。
岩林(手話通訳者翻訳):ありますね。
金:いま岩林さんのほうから「あるある」って。じゃあ、外国の方とお話をされたこともあるんですか?
岩林(手話通訳者翻訳):私自身が国際手話を覚えていないので、通じないかなと思いましたが。
でも、身振りであらわした時に、「女性」、小指では通じなかったけれど、髪型のロングを示したときに。
金:「女性」ってパーマの髪の毛みたいな?
岩林(手話通訳者翻訳):はい、それとバストの形をしたり、そうすると「女性」って通じることもあります。
「男性」の場合はネクタイとか。そんな風に、けっこう身振りとかそういったことで通じることがあります。
金:あ~、なるほど。
岩林(手話通訳者翻訳):本当にお話するのは難しいけれど、でもそうやってコミュニケーションができるんですよ。
金:はい、そして今日はですね、この岩林さんに、理事であり、女性部長という名前がついているのが
私はすごくいいなぁと思うんですけれども。
こちらの兵庫県聴覚障害者協会からの告知でおいでいただきました。インフォメーションを持ってきてくださいましたね。
まずはこれをご紹介いただけますか?
岩林(手話通訳者翻訳):はい。今度12月の3日から9日までの間は、障害者週間ということになっています。
12月6日、日曜日なんですけれども、その日に開催を予定しています講演会。内容は落合恵子さんにお越しいただいて、
「命の感受性」というテーマで。サブタイトルもついているんですが、
「今ともに生きるということ」と題して、みなさんに障害者や健常者、いっしょに学んでもらうということで、男性も女性も、
いろいろな人の人権問題、人種差別、そういった問題についての活動を積極的にされている落合恵子さん、なんですけれども。
そのほか絵本を作られたり、いろいろな活動をされている落合恵子さんにお越しいただいて、
いろいろな皆さんとともに、落合恵子さんのお話を聞かせいただいて、
「どうして差別がおきるのか」とか、
「高齢の障害者の人たちも含めて、みんなみんな幸せになるにはどうしたらいいのか」、
「幸せってどういうことなのか」、
「みんなが幸せになるためにはどうしたらいいのか」、
みんなでお話を聞きながら考えていただけだらなぁと思って落合さんお招きします。
金:12月6日ですよね。もうまもなくですね。
岩林(手話通訳者翻訳):はい、そうなんです。
金:う~ん、なるほど。
岩林(手話通訳者翻訳):一生懸命みなさんに呼びかけているところなんですけれども、なかなか広まらなくて。
どれだけの人に来ていただけるか心配しているんです。今日のこのラジオを通じて、みなさんに来ていただきたいんです。
金:はい、そして、西山記念会館ということなんですが、私もこちらのほうには何度かお伺いしたことがありますけれども、
一番近い駅というのはどこになりますでしょうか?
岩林(手話通訳者翻訳):はい、三宮から阪神電車に乗っていただいて、次の駅なんです。
阪神春日野道駅。降りたらもう、1分上にあがっていただいたら会館です。
金:上がってちょっと、右を向けばいいという感じでしょうか?
岩林(手話通訳者翻訳):そうですね、はい。
金:ここの西山記念会館というのは、沖縄、奄美の方々の会館でもあると聞いていますね。
川重さんの会館なので、そこで働いていた方もたくさんいると聞いています。
岩林(手話通訳者翻訳):そうなんですか。
金:こちらのほうなんですけれども、チケットはおいくらになるんですか?
岩林(手話通訳者翻訳):はい、チケットは1500円です。
金:どこへ申し込めばよろしいですか。
岩林(手話通訳者翻訳):社団法人兵庫県聴覚障害者協会事務局の方へ申し込んでいただければいいんです。
お電話番号をお伝えしたほうがいいですか。
金:そうですね。
岩林(手話通訳者翻訳): 078-371-5613です。
金:これは電話のほうですよね。電話も繋がるんですか?
岩林(手話通訳者翻訳):FAX番号は078-371-0277です。
金:電話とFAXはどちらのほうが、聴覚障害者協会にとっては使いやすいものなんでしょうか?
岩林(手話通訳者翻訳):私たちは、FAXがいいのですが、健常者のみなさんからご連絡いただくときは、
お電話でご連絡いただければ、事務所のほうには聞こえる職員もおりますので、
また通訳を通じて、私たちに伝わることもできますので、どちらでも対応はできます。
金:ありがとうございます。今日はですね、あ、「ありがとうございます」くらいはやればよかったですね。ありがとうございます。
岩林(手話通訳者翻訳):ありがとうございます。
金:手話通訳、今回は、読み取りと手話と両方やってくださってるんですけれども、担当されているのは中井さんですね。
中井:はい、そうです。
金:本当は2人でされることも多いですよね。
中井:そうですね。今日はちょっと大変ですね。
金:はい、分かりました。ではここでですね、岩林さんのほうには、お耳には聞こえないんですけれども、一休みということで、曲をはさんで、日常的なことで、耳が聞こえないこととはどういうことかということを教えていただければと思います。
田村:それでは曲紹介したいと思います。「マインドゲーム」
♪「マインドゲーム」
田村:それでは引き続き、社団法人兵庫県聴覚障害者協会理事でいらっしゃいます若林けいこさん、それから、通訳の中井かずえさんに
岩林(手話通訳者翻訳):岩林です。
田村:あ、すいません。失礼致しました。岩林けいこさん。そして、通訳の中井かずえさんにお話を伺います。
金:もう二人ですね、神戸外国語大学の山地さんと、それから、もう一度お名前
吉森:吉森です。
金:吉森さんに。
田村:失礼いたしました。
金:耳の聞こえない人と出会うということ。本当は出会っているかもしれないけれども、
耳が聞こえないというのは、見えないので分かりにくいことが多いのですが、
日常生活でたとえば、「こんなことに困るんです」というようなお話を聞きたいんですけれども。
岩林(手話通訳者翻訳):耳が聞こえなくて困ることいっぱいあります。
たとえば、朝起きるとき、目覚まし時計ってありますね。でも、私たちには聞こえません。
以前は、雨戸とかカーテンを閉めずに、光りを感じて起きるということをしてたんですが、
雨の日や、冬なんかは暗いままです、分かりません。
慌てて起きて遅刻しそうになったりということもあったのですが、今はいろんな機械が出てきまして、
光るものとか、バイブで分かる方法とかそれによって、ちゃんと起きれるようになったんですが。
そのほかは、お客様が、来られた時、ドアホーンが鳴ります。
けれども、家にいても聞こえません。その時も、前は家の中で、鍵をかけないでお掃除機なんかをしていると、
隣の近所の方が、誰も出てこないなとういことで、
勝手にドアを開けられて、部屋の近くに寄ってこられて、びっくりしたこともあるんですね。
だけど今は家の中に、白い蛍光灯のようなフラッシュランプをとりつけることができているので、
ドアホーンはそれが光ることで、「あ、お客様だ」とドアに行ってお迎えすることができるようになりました。
金:ちょっとお聞きしたいんですけれども、たとえばマンションを借りるとか、お家を買うというときに、
ドアホーンというのは、もう設備として常備されていますよね。
それを、例えば、「光るものにする」とかいうのは、プラスしてお金を出さないといけないんですか?
岩林(手話通訳者翻訳):それは、日常生活用具ということで、行政に申請をして、工事費用などは支給してもらえることもあります。
うちの場合は、全室に工事をして取り付けてもらったんですけれども、
取り付けられない場合は、壁につけるのではなくて、プラスコードひいて、電源をとって、とりつけるということもあるんです。
金:ホテルに泊まるときも、ドアホーンでやりますよね。
あるいは電話でいろいろな連絡がきますよね。
これは、基本サービスということで、同じお金を払っているので、それを補うことはしてくれるんでしょうか。
岩林(手話通訳者翻訳):いいえ、今のところはほとんどありません。
前にどこかのホテルに泊まった時に、「聞こえない」ということで、朝モーニングコールがありますけれども、
集合時間とか、私たちはモーニングコールが聞こえませんので。
旅行のツアーに行ったときには、そのツアーの人がどうしたものかと困ってしまい、
ノックしても聞こえないし、ドアの隙間、下の隙間から、紙を入れてもらって、それを見て、気づいて、慌てて行動したということもあるんです。