世界コミュニティラジオ放送連盟3人の理事のインタビュー番組ご紹介(2)


世界コミュニティラジオ放送連盟女性代表理事マービック・カブレラ氏とFMYYスタッフ乙武香里

毎月第4木曜日夜9時30分からの放送「てんこもり!世界のコミュニテイラジオ」は、世界の中に何千とあるコミュニティラジオの番組の紹介を行っています。7月からは、6月に龍谷大学にて開催された「世界のコミュニティラジオに平和の声を聞く 地域と世界を結んで」と題した国際シンポジウムのため来日された3人の理事の話をFMわぃわぃのスタッフがインタビューしお送りしました。
第二回目の8月の放送は、世界コミュニティラジオ放送連盟AMARCの女性代表理事であるMavic Cabrera Ballezaさんへのインタビューの前半です。


Mavicさんは、ニューヨークにある国際女性トリビューンセンターで女性が意思決定へ参加するための活動も展開しています。
女性問題に精力的に取り組むMavicさんは、自身をオーガニックフェミニストと言います。オーガニックフェミニストという言葉には、「フェミニストの意識が自然に生まれてきた」という意味が込められていて、それはマヴィックさん自身の経験から来ています。フィリピンで6人兄弟の長女として生まれ育ったMavicさんは、女の子だという理由だけで家の手伝いを任されるなど、自分には男兄弟に比べて制約が多いと感じていたそうです。少女時代は、男兄弟と同じように、自由に自分の行きたいところに行けるようになりたいと思っていたと言います。
Mavicさんは、女性の地位向上だけを考えて活動しているのではありません。メディアの女性に対するイメージが特定の役割や責任に制限されると、それと同時に男性のイメージも限定されると指摘しています。メディアでは、女性も男性もステレオタイプで描かれがちで、このステレオタイプのイメージは、男女それぞれの多様な生き方の可能性を排除してしまい、大変な問題だと、いつも考えているそうです。私たちが生き方を選択できるだけでなく、そのための機会が与えられることが重要ですが、ステレオタイプが機会も選択も奪ってしまうのです。