2017年12月2日土曜日神戸市勤労会館で開催した多言語センターFACIL主催の「医療通訳者に必要なメンタルケアについての研修と座談会」その1
現場での音声を録音し編集した番組「折れない医療通訳者になるため!」3月3日土曜日と3月10日土曜日の2回にわたってお送りします。
「折れない医療通訳者になるために!」~医療通訳者、あなたはとても大切な医療人材です。
講師は村松紀子さんです。(医療通訳研修会 代表)
みなさんは「医療通訳」という言葉を聞いたことがありますか?
現代は多くの人々が簡単に世界を移動し旅行だけでなく外国で定住する人々も増えています。それに伴い、旅行中であろうと定住者であろうと、外国人が医療機関にかかる割合は増えてきています。
通常生活ではなく医療機関にかかるということは、時に命に係わる問題や微妙なニュアンスで伝える必要があり、そこで問題になるのは、言葉です。また言葉だけではなく文化の違いから、思わぬ誤解が生まれることもあります。
その必ために「医療通訳」という医療現場での通訳業務の必要性、重要性が、認識され、徐々に制度として整えられようとしています。
この番組は2回にわたり、そんな命を預かる医療現場で通訳する「医療通訳者」のためのメンタルケアについて考えたいと思います。
患者自身が大きな不安を抱えて訪れる医療現場、そこで通訳する医療通訳者は、時に命の問題にぶち当たり、つらい病状をお伝えしなくてはならないことにも出会います。
またその経験は通訳者の胸におさめ、けっして外に出すことは許されません。そのことが、医療通訳者自身の心に大きなストレスを与え、医療通訳の現場から離れる人も出てきます。心折れる前にその対処法をぜひ医療通訳者にお届けしたいと思います。
この番組は公益財団法人コープともしびボランティア振興財団「やさしさをありがとうひょうごプロジェクト」助成と公益財団法人神戸国際協力交流センター国際化推進事業助成を受けて多言語センターFACILが企画し放送します。