2014年4月11日金曜日本日は東日本の月命日でもあります。
番組最初に、FMわぃわぃの理事でもある地域の「アイディアタクシー近畿タクシー」の森崎さんが、豊橋から訪ねて来られた大学の同窓の鈴木さんの地域案内の途中で、FMわぃわぃにもお立ち寄りいただきました。もちろん生番組放送中はすぐにご出演です。
12時半からの「技術のつくだ煮:黒田食品社長 黒田武伸さん」
2014年4月11日、第2金曜日のまちはイキイキきらめきタイム「技術のつくだ煮」のゲストは、黒田食品(株)社長 黒田武伸さんです。
十一の奈良漬で有名な黒田食品は、もともと徳島県で味噌、醤油の製造販売をしていたが、1913年に神戸で創業し、昨年100周年を迎えた老舗の会社です。神戸はおいしい徳島産の野菜と、灘、西宮の酒蔵の品質の良い酒粕が手に入ることから、1935年(昭和10年)に奈良漬の製造販売を始めました。
「十一」の由来は徳島の店の屋号が「十一屋(じゅういちや)」であったことから、奈良漬を「十一の奈良漬」と名付けました。また11月11日は「十一の奈良漬の日」に制定されています。
奈良漬の発祥は奈良県で、奈良時代からどぶろくの粕を使って作られ、粕漬けと言われていました。奈良漬の作り方は、①野菜を塩漬けにする(塩分20%)。②酒粕に漬けることにより塩分を下げると共に酒粕の旨みが入っていく。③酒粕を何回か入れ替える(漬け替え)。④最終的には3~4%のアルコール濃度の奈良漬が出来あがる。仕上げの酒粕には最も品質良い酒粕を使っている。
奈良漬の味は昔ながらの本格づくりの酒精が強い辛口と、最近の趣向にあうマイルドタイプの2種類があります。本格タイプは酒粕だけで塩分を抜いていくが、マイルドタイプは脱塩工程を加え、糖水に浸けることにより味を調整しています。
奈良漬に使用する野菜は、白瓜、きゅうり、西瓜、守口だいこんの他、兵庫県から地元の野菜を使用した製品が出来ないかという話があり、丹波の黒豆、淡路の玉ねぎを取り入れた奈良漬などを作っています。
現在はお米の消費量の減少と共に奈良漬の消費量も減っています。若い人にも受け入れられる味と、高知の生姜、奈良の柿、和歌山の梅など、ご当地奈良漬の開発に力を入れています。
13時からのハロー長田
2014年4月11日放送(ハロー長田)
まちはイキイキきらめきタイム、第2金曜日のハロー長田は、長田消防署のご担当。4月11日は長田消防署 新署長の石田秀欣(ひでき)さんです。
4月1日に着任された石田さんは、着任前は、消防本部警防課で消防車の配置、出動体制、水防体制、地震対策等の計画づくりなどを担当され、11年間勤務されていました。
東日本大震災時は、消防職員を東北に派遣するための準備、応援を継続させるための要員の交代計画、食料、燃料の補給計画などをたてていました。東北まで800kmの距離があり、派遣要員は神戸だけでも100名を越え、車も10数台になりました。当初の想定にはなかった事としては、当時東北はとても寒く、持って行った寝袋では寒く、毛布の追加要請があったり、被災地の特徴として、家の倒壊や火災というより、津波で家が持って行かれたことから、水中で作業の出来る腰までの長靴の手配などの要請があり、調達に大変苦労しました。
署長に就任し、抱負の一つは、阪神大震災から20年を迎える年度になり、防災福祉コミュニティ(防コミ)の活動について、より良くするための検討会が昨年より開催され、4月13日に最終報告書(案)が取りまとめられました。高齢化と防災活動などへの参加者が固定、若い人が参加しないなどの課題が取り上げられ、南海トラフ地震では浸水地域も出てくる長田においては、防コミサポーター制度により、事前に登録した学生ボランティアや専門家を、要請がある防コミに派遣するなどを具体化していきたいこと。
二つ目は、長田区は高齢化率が30%と高く、高齢者の家庭内で起る不注意による救急率が高く、神戸市全体では毎年2%上昇していること。救急事故を減らすために予防救急に力を入れる必要があり、冬期、風呂に入る時のヒートショックがどのような時に発生するか、夏場の熱中症予防策などを、ホームページ、口コミ、チラシなどで周知し、高齢者の救急率を下げていきたいと、抱負を述べられました。
長田消防署は4月より新署長を迎え、長田の課題に新しい視点で取り組んで頂ける事に期待が高まります。