2013年3月30日の13時からの番組
KOBEスクランブル交差点は、神戸常盤大学の足立了平教授をゲストに迎えてお送りします。
足立先生は歯科医師で、阪神・淡路大震災当時、長田区の病院で勤務されていました。その経験から災害時の歯科医療の在り方について考えるようになり、東日本大震災でも被災地へ行かれて被災者の方の診療をされました。先生には、阪神大震災で経験されたこと、その経験を中越大震災で生かされたこと、東日本大震災での状況などについてお話しいただきます。
阪神・淡路大震災ではお口の中の細菌が原因で起こる肺炎で亡くなられた方が200名近くもおられたようです。この肺炎は誤嚥性肺炎といいますが、誤嚥性肺炎を防ぐのに一番効果的なのは口腔ケア(入れ歯や歯の清掃)です。被災地ではなかなか口腔ケアの組織的な支援が難しいのが現状です。「口の中を清潔に保つこと」が「命を守ること」につながるとはなかなか考えにくいとは思いますが、先生のお話を聞いて「歯を大切にしなきゃ!」と思う方が少しでも増えたらいいなと思います。