第101回の放送は毎年7月17日18日に長田神社地域で行われる「茅の輪くぐり」の神事にちなんだ「夏越ゆかた祭り」の報告です。
茅(ちがや)という植物で編まれた茅の輪をくぐり、半年間の罪や穢(けが)れを祓い清め、残りの半年の無病息災を願う神事です。特に6月末に行われる「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」で多く行われます。
この神事の由来は、神代(かみよ)の昔に、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が南海へ行く途中、貧しい兄弟である蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)の家を訪れた故事にあります。蘇民将来は心から尊をおもてなしし、素戔嗚尊は「もし疫病が流行したら、腰に茅の輪を付けていれば免れる」と教えました。この教えにちなみ、茅の輪をくぐることで災厄を避け、無病息災を願うようになったとされています。