6月15日16日の6月の例会は『人生、ここにあり!』(原題“SI PUO FARE(やればできるさ”)1983年ミラノ近隣における脱施設化=精神病院を廃絶する法律・バザーリア法(Deinstitutionalisation)の制定によってイタリアで実際に起こった話を映画化。
1978年に制定された“バザリア法”は、それまで病院に閉じ込められ、人間的な扱いを受けていなかった人々が一般社会に戻ってきた。「自由こそが最良の治療」という革新的な法律。しかし当然ながらそれは様々な社会的葛藤を生み出す。
地域社会の中で実際に働きながら共存を目指す患者たちと、それを導く主人公のユニークなキャラクター達が織り成すラテンの陽気な笑いと深い悲しみが繊細に絡み合う人生賛歌とも言える物語。