第73話 神戸市の震災後の都市計画、「市民から見る」 2017年12月2日放送
須磨在住の井上さんは建築家でもある。震災復興・都市計画では、行政主導ではなく市民が大いに協力したと話す。条文化の前に、市街地、海上部分、山林地域と、10~20年をみすえ、市民に公表された。震災後、2~3年で家などは復旧した。幹線道路もすばやく須磨まで完了。道路整備においても地域住民の絶大な協力があった。勿論、仮設住まいのご苦労という側面も忘れてはならぬが、家の建設でも、一般道路の幅の確保のため、住民はセットバック(道路の境界線を後退させること)の協力を行った。家のつくりも、土を乗せ瓦をはる工法は改善され、屋根の重みも減少した。住宅の基礎や骨格が全体的にしっかりとなったのは、すばらしいことだ。
73話 西須磨の旧家があった旧上之町近辺、現、菅の井広場