トップページ > 個別記事

ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ(9/22 O.A.)レポ

9/22放送の「ふれてあれこれ好奇心 アイtoアイズ」。

●より子のちょっと言わせてもらいます!
10月1日から始まる、視覚障がい者対象の「同行援護」実施について取り上げました。
買い物など出かける際にヘルパーさんに介助してもらう「移動支援」という支援内容が「動向援護」へ名称変更することになりました。
「同行援護」とは、重度の視覚障がい者の外出介護を、居宅介護や重度訪問介護と同じ介護給付(個別給付)という国事業にするものです。
またそれ以外に、ヘルパーの更新の際、昨年までサービスの内容について支援センターの職員がヒアリングに来てくれていましたが、10月からは自ら支援センターまで行かなければならなくなるそうです。自ら支援センターに行かなければならないということは、その際にヘルパーさんによる支援が必要になることを意味します。
「「同行援護」へ名称変更して何が変わるのか、良くなる点が一切分かっていない。支援内容変更の説明会に行った友人は皆、市の職員に詳細を聞いても「分からない」と言われたそうだ。当事者である私たち障がい者の理解のないままに、改正を実施して大丈夫なのか。分からないまま実施されても、障がい者の不安は募るばかり。当事者でさえ分からないのに、当事者でない人も理解してくれると言えるのか」とより子さん。
「とにかくこれからは、自分から役所に出向いて介助の必要性を説明していかなければならない。うまく説明できない人もいるだろう。年々障がい者支援の形は変わっていくが、果たして良くなっていると言えるのだろうか。常に疑問を持ち続けていきたい」とおっしゃっていました。

●WING KOBE 声のトゥモロー
WING KOBEのメンバーで、兵庫県立美術館で開催されている障がい者美術展「ハートでアートこうべ2011」、「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」へ行った際の話を取り上げました。
段差のない車いすの方用のルートもあり、美術館内のスタッフの方からの声かけも徹底されていたので、安心して回ることができたそうです。
音声ガイド(「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」では映画の効果音などが聞け、作品の世界を堪能することができます)もあるので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか、とのことでした。

障害者自立支援法が制定されてから、「障がい者支援について課題が多くでてきた」と指摘する方が増えたように感じます。少しずつ、ほんの少しずつでも障がい者に対する待遇は良くなっていると言えるのでしょうか。財政上、どこかで締めなければならない部分もあるのかもしれません。しかしそれを一般に「弱者」と呼ばれる方々ばかりに背負わせるのは、おかしな話です。そうなっていないか、私たちも常に疑問を持ち続けていたいですね。(インターンスタッフ 村上)

« | »