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スマイル防犯パトロール隊 山田さん、浅井さんをお迎えして

8月18日の『ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ』では スマイル防犯パトロール隊 理事長の山田さん、副理事長の浅井さんをゲストとしてお迎えしました。
スマイル防犯パトロール隊は、須磨海岸を中心にパトロールしている団体です。青いパトランプと警棒が目印です。
今日は活動内容について、そして活動していて思ったことについてお聞きしました。

●スマイル防犯パトロールとは
去年須磨で発生した、覚醒剤使用の事件。あの事件から「私たちでもできることとは何か」と考えたのをきっかけに結成されました。
「やればやるほど面白味が分かってきた。普段見過ごすような場所でもしっかり見るようになって、景色が変わってくる」と話すのは副理事長の浅井さん。
毎日2回パトロールしておられるようですが、毎日続けることによって「続けなきゃいけない!」と強く思うようになったそう。
「警察官には話しにくいことでも気軽に言ってくれたら。市民に近い目線で防犯に努めていきたい。継続していくことも大事だと思っている」と理事長の山田さんはおっしゃっていました。

●パトロールしていて感じること
パトロールをしていると、怖さを強調してはいけない、笑顔で優しく語りかけていくやり方でいかなければならない、と感じるそうです。それはあくまで市民目線で、民間目線で動く必要性を思ってのことです。
神戸市の条例に、タトゥーを露出してはいけない、というものがあります。山田さんの須磨での友人に、腕に不死鳥のタトゥーを入れている人がいるそうです。その友人は事故で車椅子生活を余儀なくされています。不死鳥のタトゥーは彼自身の「復活したい」と祈ってのことであり、清い心でタトゥーを入れたそう。しかし須磨海岸では、そのタトゥーを見せることができないため、服を脱いでも注意されるのだそうです。
「タトゥーが良いとは言わない。しかし、タトゥーをする=悪いとは完全に言えない。それを制限するのは地域のエゴで、自由を制限するもの」と山田さん。
須磨海岸にいることで、そして須磨海岸でパトロールすることで見えてくるものがたくさんあるそうです。

●山田さん、浅井さんが思う、須磨海岸のこれから
「須磨海岸を、老若男女が楽しめるようにしたい。お客さんが須磨の地域性を十二分に利用していけるように、これから取り組んでいきたい」と山田さん。
そうしていくためにも、地域の方々やお客さんとのコミュニケーションに努めていきたいと語っておられました。

山田さんの、「タトゥーをする人全てを制限させる神戸市の条例には、小さい正義が許さない」という言葉が胸に刺さりました。
確かに私たちは、「刺青=悪い人」という表面上のイメージにとらわれているのかもしれません。
「刺青を見ただけで、悪人だと思ってしまう。その人の本質まで見抜いた気になってしまうのは、おかしいこと」だとより子さんもおっしゃっていました。確かに表面から、その人の中身までが分かるとは限りません。そう思い込んでしまわないように、注意しなければと思いました。(インターンスタッフ 村上)

「人の口に塀は建てられん」。

 今日で東日本大震災発生から5ヶ月が経ちました。被災地の方々、本当に暑さに気をつけてください。

●より子のちょっと言わせてもらいます!
 京都の五山の送り火に関する、一連の騒動について取り上げました。
 「良いか悪いかを私たちが勝手に決めることはできないし、実行する所が決めるしかないのは事実。しかし実行する委員会の発言も曖昧で、何のために陸前高田の松の木の受け入れを拒否したのかがよく分からない」とより子さん。
 より子さんはこの一連の騒動で、京都市民皆が「被災地のものを受け入れたくない」と思っていると勘違いされるのではないか、と心配しています。「もし京都の人間が皆被災地のものを敬遠しているように思われたら、それも風評被害。『人の口には塀は建てられん』と言うが、新たな風評被害を生まないためにも、何事も冷静に考えることが必要」と語っていました。
 また、「発生から時が経つにつれて、震災についてのタイムリーなニュースも少なくなっていく。今まで私たち現代人が体験してきた震災とは違った状況が続いているが、だからこそ震災の根っこにある問題から現状まで、しっかりと報道して欲しい」とおっしゃっていました。

●でかけてみませんか、情報局
 今日は9月10日(土)から定期的に開催される「わがまち長田を歩こう会」を紹介しました。
 「わがまち長田を歩こう会」とは、ウォーキングのサークルのようなものです。実施期間は9月10日(土)が初回で、それ以降来年2012年の3月まで定期的に歩く会を開いていきます。
 9月10日(土)の初回は開会イベントとなっています。神戸常磐大学の柳本有二教授による講演会と、実際の実技両方行われます。
 これらに参加したい方は、グループ全員の氏名・住所・電話番号を 長田区 健康福祉課 (電話番号579-2311内線417番)まで電話するか、(FAX番号579-2343}までFAXしてください。(原則グループ参加としますが、個人の参加も可能です。)
 申し込み締め切りは9月5日までとなっています。
 「わがまち長田を歩こう会」に参加して長田の街をウォーキングしませんか?(インターンスタッフ 村上)