トップページ > 2011年8月18日

スマイル防犯パトロール隊 山田さん、浅井さんをお迎えして

8月18日の『ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ』では スマイル防犯パトロール隊 理事長の山田さん、副理事長の浅井さんをゲストとしてお迎えしました。
スマイル防犯パトロール隊は、須磨海岸を中心にパトロールしている団体です。青いパトランプと警棒が目印です。
今日は活動内容について、そして活動していて思ったことについてお聞きしました。

●スマイル防犯パトロールとは
去年須磨で発生した、覚醒剤使用の事件。あの事件から「私たちでもできることとは何か」と考えたのをきっかけに結成されました。
「やればやるほど面白味が分かってきた。普段見過ごすような場所でもしっかり見るようになって、景色が変わってくる」と話すのは副理事長の浅井さん。
毎日2回パトロールしておられるようですが、毎日続けることによって「続けなきゃいけない!」と強く思うようになったそう。
「警察官には話しにくいことでも気軽に言ってくれたら。市民に近い目線で防犯に努めていきたい。継続していくことも大事だと思っている」と理事長の山田さんはおっしゃっていました。

●パトロールしていて感じること
パトロールをしていると、怖さを強調してはいけない、笑顔で優しく語りかけていくやり方でいかなければならない、と感じるそうです。それはあくまで市民目線で、民間目線で動く必要性を思ってのことです。
神戸市の条例に、タトゥーを露出してはいけない、というものがあります。山田さんの須磨での友人に、腕に不死鳥のタトゥーを入れている人がいるそうです。その友人は事故で車椅子生活を余儀なくされています。不死鳥のタトゥーは彼自身の「復活したい」と祈ってのことであり、清い心でタトゥーを入れたそう。しかし須磨海岸では、そのタトゥーを見せることができないため、服を脱いでも注意されるのだそうです。
「タトゥーが良いとは言わない。しかし、タトゥーをする=悪いとは完全に言えない。それを制限するのは地域のエゴで、自由を制限するもの」と山田さん。
須磨海岸にいることで、そして須磨海岸でパトロールすることで見えてくるものがたくさんあるそうです。

●山田さん、浅井さんが思う、須磨海岸のこれから
「須磨海岸を、老若男女が楽しめるようにしたい。お客さんが須磨の地域性を十二分に利用していけるように、これから取り組んでいきたい」と山田さん。
そうしていくためにも、地域の方々やお客さんとのコミュニケーションに努めていきたいと語っておられました。

山田さんの、「タトゥーをする人全てを制限させる神戸市の条例には、小さい正義が許さない」という言葉が胸に刺さりました。
確かに私たちは、「刺青=悪い人」という表面上のイメージにとらわれているのかもしれません。
「刺青を見ただけで、悪人だと思ってしまう。その人の本質まで見抜いた気になってしまうのは、おかしいこと」だとより子さんもおっしゃっていました。確かに表面から、その人の中身までが分かるとは限りません。そう思い込んでしまわないように、注意しなければと思いました。(インターンスタッフ 村上)