2011/09/29 木曜日 【 番組 】
「より子のちょっと聞かせてもらいます!」のコーナーにお越しいただいたのは、錦城護謨株式会社(八尾市)の三代目、代表取締役社長の太田泰造さんです。
工業用ゴムや樹脂製品の製造販売である工業品関係の部門では、炊飯器やジャーのゴムの部品の国内メーカー60%のシェアを占めているそうで、普段私たちの生活に欠かせないものに使われているゴム製品はほどんどが錦城護謨のものではないでしょうかというお話にまずビックリさせられました。
また、ユニバーサルデザインの商品開発にも積極的に取り組んでいらっしゃるそうです。
「歩導くん」という、視覚障害者歩行誘導マットで、「バリアフリー化推進功労者表彰、内閣府特命大臣表彰奨励賞」を受賞さなったそうです。
これは、従来の点字ブロックと歴然とした違いのある歩行誘導をするマットで、デコボコがなく、緩やかな傾斜で、視覚障害の方はもちろん、車椅子ユーザーやベビーカー、ヒールを履いている方にも安心して歩いていただけるという、誰にでも優しい、まさしく「ユニバーサルな」マットだそうです。
この商品の体験を是非してみてくださいということで、10月2日(日)、しあわせの村(神戸市北区)で開催される「こうべユニバーサルデザインフェア2011」に出展されるそうです。
そして、パーソナリティのより子さんもステージで歌をご披露する予定ですので、みなさまどうぞ日曜日はしあわせの村へおでかけください。
2011/09/22 木曜日 【 番組 】
9/22放送の「ふれてあれこれ好奇心 アイtoアイズ」。
●より子のちょっと言わせてもらいます!
10月1日から始まる、視覚障がい者対象の「同行援護」実施について取り上げました。
買い物など出かける際にヘルパーさんに介助してもらう「移動支援」という支援内容が「動向援護」へ名称変更することになりました。
「同行援護」とは、重度の視覚障がい者の外出介護を、居宅介護や重度訪問介護と同じ介護給付(個別給付)という国事業にするものです。
またそれ以外に、ヘルパーの更新の際、昨年までサービスの内容について支援センターの職員がヒアリングに来てくれていましたが、10月からは自ら支援センターまで行かなければならなくなるそうです。自ら支援センターに行かなければならないということは、その際にヘルパーさんによる支援が必要になることを意味します。
「「同行援護」へ名称変更して何が変わるのか、良くなる点が一切分かっていない。支援内容変更の説明会に行った友人は皆、市の職員に詳細を聞いても「分からない」と言われたそうだ。当事者である私たち障がい者の理解のないままに、改正を実施して大丈夫なのか。分からないまま実施されても、障がい者の不安は募るばかり。当事者でさえ分からないのに、当事者でない人も理解してくれると言えるのか」とより子さん。
「とにかくこれからは、自分から役所に出向いて介助の必要性を説明していかなければならない。うまく説明できない人もいるだろう。年々障がい者支援の形は変わっていくが、果たして良くなっていると言えるのだろうか。常に疑問を持ち続けていきたい」とおっしゃっていました。
●WING KOBE 声のトゥモロー
WING KOBEのメンバーで、兵庫県立美術館で開催されている障がい者美術展「ハートでアートこうべ2011」、「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」へ行った際の話を取り上げました。
段差のない車いすの方用のルートもあり、美術館内のスタッフの方からの声かけも徹底されていたので、安心して回ることができたそうです。
音声ガイド(「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」では映画の効果音などが聞け、作品の世界を堪能することができます)もあるので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか、とのことでした。
障害者自立支援法が制定されてから、「障がい者支援について課題が多くでてきた」と指摘する方が増えたように感じます。少しずつ、ほんの少しずつでも障がい者に対する待遇は良くなっていると言えるのでしょうか。財政上、どこかで締めなければならない部分もあるのかもしれません。しかしそれを一般に「弱者」と呼ばれる方々ばかりに背負わせるのは、おかしな話です。そうなっていないか、私たちも常に疑問を持ち続けていたいですね。(インターンスタッフ 村上)
2011/09/08 木曜日 【 番組 】
9/8放送の「ふれてあれこれ好奇心 アイtoアイズ」。
●より子のちょっと言わせてもらいます!
今回、幼児虐待についてとりあげました。最近、毎日のように幼児虐待が報道されていますね。
無抵抗な子どもたちが実の親によって殺されています。「虐待などではなく、死なせてしまったのならそれはもはや殺人。ACジャパンの虐待防止のスポットCMが心に刺さってくる」とより子さん。
「「飽食」と呼ばれる日本の社会の中で、餓死してしまう悲しみを、そのおかしさを当の親は分かっていないからこうなる。昔のことわざに「子はかすがい」というのがあったが、今の殺伐とした世の中ではそのことわざはもう通用しないように思えてしかたない」。
「子供は、たとえ暴力をふるわれてもその事実を周りに話そうとしない。それは、子供が親のことを想っているからではないのか。その反面、親は、その子供の気持ちを汲みとってあげられているのか。よくよく考えてほしい」とおっしゃっていました。
最後により子さんは「救える命は救ってあげなきゃ」と語っていました。育児に関して悩みを抱えている親は、施設に預けるという選択も視野にいれてまでも自分の子どもを守って欲しい、と思います。
●WING KOBE 声のトゥモロー
さきさんが最近疑問に思ったことについて取り上げました。
「映画を観に行ってスロープなどで介助してもらう時に、私自身にではなく、一緒に行く友達やヘルパーさんとだけ話すのはやめてほしい」とさきさん。
あくまで車いすを使うのはさきさん自身です。「一緒にいる人に対して何か言うだけでは、良い気持ちにならない。車いすを使う本人に、なんでも言ってほしい。そういう細かな心がけをしていただけたら、友人やヘルパーさんと一緒にいる時間がもっと気持ちいいものになる」とおっしゃっていました。
確かにその通りだと思います。「その人に言ったって、どうせ…」という勝手な思い込みが、相手の不快感を招いてしまいます。私自身も気づかぬうちにそういった思い込みが働いてしまったり、勝手な思い込みで傷ついてしまったり…。
大事なことは、「思ったときにすぐ言う」ことだとより子さん。健常者も障がい者も関係ない。思ったことは言って、勝手な思い込みに立ち向かっていく…。
私自身細やかな心がけを肝に銘じて、お互い心良く過ごせるように努めたいと思った放送でした。(インターンスタッフ 村上)