防災カードゲーム作成に向けて~タルン村でのコミュニティ防災活動近況報告~

皆さま、こんにちは。インドネシアから近藤です。

タルン村の女性たちと現在進めている、防災カードゲーム作りはだんだん仕上がりに向かいつつあります。9月6日に、イラストレーターの方に同席してもらい、女性たちとカードの絵についてアイデアをまとめました。このカードゲームは、災害の種類に応じた対策を子どもたちに伝えることを目的としているので、目的から逸れないよう、対策について再度話し合いを行いました。また、イラストレーターの方も、一つの絵に対し、何パターンものサンプル画をその場で描いて下さり、絵によって捉え方や考え方が変わることを説明してくださいました。


サンプル画の説明


ワークショップの様子

さらに、女性たちが積極的にイラストレーターの方要望を伝えていた姿を見て、彼女たちのアイデアだという意識がしっかりあることや、仕上がりの絵を楽しみにする様子が感じられました。カードのイラストが完成したら、次はいよいよ村の子どもたちと防災カードゲームの実践になります。タルン村の女性たちが子どもたちの前でゲームについて説明する光景が、今からとても楽しみです。

2013年9月7日の12時からの「KOBEながたスクランブル」は映画「EDEN」のご出演者が登場!

映画「

本日の「KOBEながたスクランブル」はいつもと少し構成を変えて放送します。
12時10分~「お天気情報」
12時15分~ゲストコーナー「KOBEスクランブル交差点」
本日は山本太郎さん主演映画[EDEN」のご出演者がおいでになります。

13時~情報お知らせ
13時30分~インターン制作番組「世界のオドロキ発見隊」
13時45分~「ラジネットひょうご」

フィリピンの貧困地区と神戸の東灘で「小さな命」を見つめなおすために活動する2つの学舎。

photo

フィリピンの貧困地域にある、日本人助産師 冨田江里子さんが開いた無料診療所≪セントバルナバマタニティーセンター≫。

そこに診察に来る人々の子どもたちの就学を支援している、『WISH HOUSE ~希望に満ちる家』。

そこで中心となって活動している倉本陽子さんと、倉本さんを紹介してくださった『リベルタ学舎』の湯川カナさんをお招きしました。

世界の貧困問題が無くならないのは、最底辺の貧困層が社会から取り残され、子どもたちが親と同じ道を歩んでいるから

この事実をもとに、フィリピンの貧困地区で
活動しているのがWISH HOUSEなのです。
WISH HOUSEは、ただ勉強を教えるところではありません。

子どもたちが、人として生きていくために
絶対不可欠な、いくつかのことを得るための場所。

貧困ゆえに、親からも
「子どもである前に労働力」としてしかみなされず、
虐待や児童労働に疲れ、
親に甘えたり、怒ったり、ダダをこねたり、
まして、抱きしめてもらうこともない
子どもたちに、

「自分は世界から必要とされている。」

という自尊の感情を、実感してもらうことを
目的に活動されています。

さて一方、

今回、倉本さんをご紹介くださった
湯川カナさんが運営している「リベルタ学舎」は、

~めまぐるしく変わる社会の「奴隷」となるための勉強ではなく、
マニュアルなき明日を「自由人」として感度良く、人間性豊かに、
朗らかにみんなで生きていく力を高める学びの場でありたい。~

というコンセプトの元、合気道、狂言、
オペラなどのワークショップを通じて
自由に生きていくための人づくりをしている
神戸市東灘区にある放課後スクール。

フィリピンの貧困地区の状況を、
いま、日本にいる私たちは他人事
として傍観できない状況にあると、
湯川さんは警告します。

いま、日本でも『小さな命の尊さ』を、親をはじめ、
社会が疎かにしつつあります。

自分の子どもを親のアクセサリーのよう扱い
子どもが本来持っている生命としての尊さを
認めてあげることのできない親たち。

貧困の只中で活動する「WISH HOUSE」倉本さんと、
お金はあるけれど、いじめによる自殺など、子どもをめぐる
根深い問題に悩む国で活動する「リベルタ学舎」湯川さんが
それぞれの活動の中から発信されているメッセージ。

何か共通のものがあるような気がしてなりませんでした。

(写真右から、湯川カナさん、倉本陽子さん、「まちイキ第一金曜パーソナリティ:田口靖幸)

金曜は、東日本の臨時災害FMとの電話中継~第一金曜日はおだがいさまFM~

おだがいさまFM

(写真は左からVoice of Fukushimaの企画・制作の佐藤正彦さん、中央本日のご担当吉田恵子さん、右はVoice of FukushimaのナビゲーターでありおだがいさまFMの久保田彩乃さん)

2013年8月から始まった東北の臨時災害FMとの電話中継。

9月トップバッターは「おだがいさまFM」富岡町社会福祉協議会の「おだがいさまセンター」の職員で、かつ「おだがいさまFM」の熱いパーソナリティでもある吉田恵子さんです。

吉田さんは、もちろん富岡町民で、富岡の社会福祉協議会の職員。

全村避難のため福島のビッグ・パレットに避難されたとき「おだがいさまFM」立ち上げの主軸の方でもあります。

今日の電話中継の模様です。下記からお聴きください。

2013年9月4日水曜日神戸市内大雨警報発令~多言語情報(中国語・英語・スペイン語・韓国語・ポルトガル語・ベトナム語)

Latest Chiaki Kim's Cloudcasts on Mixcloud

2013年9月4日水曜日神戸市内に大雨警報が出ています!ご注意ください。
土砂災害は、雨が激しいときや、雨が長く降り続いたときに起こりやすくなります。陥没した道路を通らないでください。
山のふもとの川や丘の近くに住んでいる人は、がけ崩れに注意してください。
**停電のときに使える電池式ラジオを用意してください。
◆中国語=汉语
大雨警报已经发布。
泥石流灾害常常发生在暴雨和持续大雨的过程中。
避免经过下沉的地面。
居住在距离山脉和河流较近的居民应当警惕山体滑坡的危险。
**应常备有停电时也可以使用的电池式的收音机。
◆英語=English
A heavy rain warning has been issued.
Landslide disasters usually occur during heavy and continual rain.
Avoid traveling on roads that have caved in.People living close to hills or rivers descending from mountains need to beware of landslides.
**Please prepare a battery-powered radio that can be used even in cases of a blackout.
◆スペイン語=Español
Se anunció alarma de lluvias torrenciales.
Un desastre de desprendimiento de tierra puede dividirse en las siguientes categorías: deslizamiento de tierra, derrumbe de escarpas, sedimento.
Evite viajar por caminos inundados.
Se alerta de deslizamientos de tierra a las personas que viven cerca de colinas o ríos que descienden de las montañas.
**Prepare una radio a baterías para usar en caso de corte de energía eléctrica.
◆韓国・朝鮮語=한국어
호우 경보가 발령되었습니다.
계속 비가 내리는데도 강물의 수위가 낮아질 때.
함몰된 도로를 이용하는 일은 피해 주십시오.
산 기슭의 강이나 언덕 가까이에 사시는 분들은 산사태나 벼랑붕괴 등에 주의해 주십시오.
**정전 시에 사용할 수 있는 휴대용 라디오를 준비해 주세요.
◆ポルトガル語=Português
Anúncio oficial de alerta de chuva torrencial.
Há probabilidade de deslizamentos de terra quando ocorrem chuvas fortes, contínuas e por muito tempo.
Evite viajar em estradas nesse estado.
Pessoas vivendo perto de colinas ou rios que descem de montanhas são avisadas em caso de deslizamento de terra.
**Prepare um rádio à bateria para quando houver um corte de energia.
◆ベトナム語=Tiếng Việt
Đã phát lệnh cảnh báo có mưa lớn.
Thiên tai đất lở dễ xảy ra khi mưa lớn và dai.
Tránh đi lại trên những con đường bị lún xuống.
Cảnh báo về nguy cơ lở đất cho những người số́ng gần đồi, gần sông bắt nguồ̀n từ núi.
**Chuẩn bị sẵn một radio chạy pin để có thể sử dụng được khi cúp điện.

新たに4つの村でコミュニティ防災活動開始~ジュモヨ村・ケプハルジョ村でのワークショップ~

皆さま、こんにちは。ジョグジャカルタから近藤です。

このホームページで紹介しているように、私たちのコミュニティ防災活動は、現在タルン村・ドゥクン村の2つの村で行っています。この2つの村でも引き続き活動は継続しますが、新たに4つの村でもコミュニティ防災活動を開始しようと、先月末からコミュニティ防災活動について紹介するワークショップを行っています。

ワークショップでは、神戸での防災コミュニティー(防コミ)の活動事例、子ども向け防災カードゲーム、地域での防災訓練や子どもと楽しく行う防災訓練の事例を紹介しています。ただ単に、日本の事例を紹介し全く同じことをしてもらうことが目的ではなく、災害の種類や地域の文化・習慣が異なる場所での防災に対する取組みを知ってもらうことで、ここインドネシアではどのような防コミの活動が出来るか、メラピ山麓で暮らす人たちに考えてもらう機会になればと思っています。

<ジュモヨ村にて防災カードゲームの説明>

<ケプハルジョ村でのワークショップの様子>

8月28日にジュモヨ村で行ったワークショップも、8月29日にケプハルジョ村で行ったワークショップも、参加して下さった学校の先生たちの関心が非常に高く、この2つの村では今後、防災教育という形で活動を進める予定です。自分たちの中にある災害経験や対策を少しでも子どもたちに知ってもらい、身の安全を守る知識をつけ、メラピ山の噴火を恐れないようになってほしいと願う人たちがどの村にも多くいると感じます。メラピ山と共に生きるという、地域に根付く価値観を次世代にもしっかりと伝えることはとても重要なことなので、ジュモヨ村での活動も、ケプハルジョ村での活動もこれからが楽しみです。

神戸市長田区から世界の言語で放送しています。