4月23日英語番組SOUNDWAVESは、「ミックスラジオ」

ミックスラジオ取材1

今月は第4、第5週とあるため、2週に渡ってミックスルーツ・ラジオは震災に関してひとことお伝えします。

ミックスラジオ取材2

そして4月の始めに米カリフォルニア州バークレーのUCBerkeleyで開催された「Hapa Japan」カンファレンスに関するレポートとインタビューを紹介致します。

『被災地にラジオ受信機を!』 FMわぃわぃが被災地ラジオ支援キャラバンに出発

りんごラジオにて

東日本大震災の被災地を支援するため
ラジオとインターネットと多言語を切り口に
FMわぃわぃ、多言語センターFACIL、AMARCジャパン、
オックスファム・ジャパン、BHNテレコム支援協議会の
東西のNPO/NGO混成チームによる
被災地ラジオ支援キャラバンが出発しました。

宮城県山元町の臨時災害FM局「りんごラジオ」へ
4月22日に10時半に東京駅に集合し、
ラジオ受信機4300台、ノートパソコン10台などをトラックに積み込み
13時に出発し、東北道を北へ北へと走り、
宮城県山元町の臨時災害FM局「りんごラジオ」に19時前に到着しました。
放送は毎日19時までで、ちょうど「りんごの唄」が流れていました。
山元町はりんごの産地で、局の名前もそれにちなんでの命名です。

ラジオ受信機200台と放送番組保存用のパソコンとHDD、
そして多言語情報、童話&東北地方の昔話、被災者への応援メッセージなどの
放送用コンテンツをお渡しすることができました。

りんごラジオは放送開始から1ヶ月が過ぎた。ずっと休みなく早朝から晩まで放送に携わっているスタッフの方々も少し疲れてきている様子でした。
「勢いでここまでやってきたが、果たしていつまで続けられるか・・・」
続けられる仕組みを一緒に考えていきたいです。

京都大学熊取原子炉実験所での小出裕章助教のインタビュー

2011年4月23日土曜日13時から13時40分までは、京都大学の泉佐野熊取の原子炉実験所での小出裕章助教のインタビューを放送しました。

このインタビューは、日本に生活する言語的バリアーの有る外国人にも、原子力の基礎知識を知ってもらうことが目的。
このことを小出先生にもご理解いただき、わかりやすい日本語で解説していただきました。

原子力発電所は、福島にのみあるのではありません。

日本中に54基の原子力発電所があり、それは大消費地域にあるのではなく、離れた過疎の地域に建設されているという現実を知らなくてはならないとおっしゃいました。

FMわぃわぃのある神戸も原子力発電所はなく、しかし原子力産業で恩恵を受けている地域であります。

小出先生が40年間の長きに渡り、「原子力」の専門家でありながら、反対されてきた根本の理由としてあげられたのは、次のことでした。

「自分だけはよくて危険は人に押し付ける。その社会構造が許せなかったから。」と。

今回の私達の取材は、「原子力における悪者」を探り出し、そこに全責任を負わすために行ったのではありません。

自然災害の脅威だけでなく、人間の便利・快適追求のために造ったものが、さまざまな人々を苦しめているこの現状を、どのように乗り越えてゆくべきか、そのヒントを求めるためのものであります。

今を生きる私達一人ひとりが、今一度社会の成り立ちやその在りよう、そして自分の立ち居地、足跡を、真摯に見据え、覚悟をもって前進するための一助としたいと願って行動しました。

そしてその前進の先には、次代を生きる子ども達に「誇りをもって受け継げる世界」を必ず創らなくてはならないと考えています。

国際原子力事象評価尺度(INES)レベル7 – 113: 東北地方太平洋沖地震多言語支援センター 災害情報 翻訳第113報

4月12日、政府は福島第一原子力発電所の事故の暫定評価をレベル7としました。3月18日に発表されたレベル5より2段階あがりました。ただし、これは放射線物質の量が最近突然増えたのではなく、当初からのデータを検討した結果の判断です。これにより直ちに避難区域が拡大されたということではありません。

レベル  国際原子力事象評価尺度(INES)
7  深刻な事故
6  大事故
5  事業所外へリスクを伴う事故
4  事業所外への大きなリスクを伴わない事故
3  重大な異常事象
2  異常事象
1  逸脱

各地の放射線計測値や上水(蛇口水)の調査結果は、下記HPをご覧ください。(日本語・英語・中国語・韓国語)
全国の放射線モニタリングデータ
http://www.mext.go.jp/
詳細は近くの市町村職員や避難所スタッフ、または各都道府県におたずねください。

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中国語 音声データ(MP3) テキスト
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ベトナム語 音声データ(MP3) テキスト
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福島第一原子力発電所 「計画的避難区域」設定へ – 112: 東北地方太平洋沖地震多言語支援センター 災害情報 翻訳第112報

枝野官房長官は11日午後、記者会見し、東京電力福島第一原子力発電所から半径20キロ圏外のうち、気象や地理条件によって放射線量の年間積算量が20ミリシーベルトを超える恐れがある地域を「計画的避難区域」に設定することを明らかにした。

 該当する市町村は、福島県葛尾村、浪江町、飯舘村、川俣町の一部、南相馬市の一部とした。

 避難時期について、枝野氏は「おおむね1か月をめどに実行されるのが望ましい」とした上で、「地域事情や自治体との相談に基づき、具体的に住民に指示する」と述べた。

 また、枝野氏は同原発から半径20キロ・メートル以上、同30キロ・メートル以内の屋内退避区域で、「計画的避難区域」域から外れた区域を「緊急時避難準備区域」とすることも明らかにした。

 該当する市町村は、同県広野町、楢葉町、川内村、田村市の一部、南相馬市の一部。緊急時避難準備区域では、保育所、幼稚園、小中学校、高校は休園・休校となる。

(2011年4月11日16時14分 読売新聞)

注1: 「計画的避難区域」
この区域にいる人は1ヵ月を目途に全員避難します。
自力で避難が難しい人は政府と自治体が具体的に避難方法を指示します。

注2: 「緊急時避難準備区域」
避難ができる人はこの区域から自主的に避難してください。
どうしてもこの区域に滞在しなくてはいけない人は、緊急時にはいつでも逃げられるように準備しておいてください。子どもや妊婦、入院患者については、この地域に立ち入らないようにしてください。

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計画停電は原則実施しない予定です – 107: 東北地方太平洋沖地震多言語支援センター 災害情報 翻訳第107報

東京電力は、4月8日(金)以降計画停電を原則実施しないことを発表しました。突発的な気象の変化や発電所の設備トラブルが発生する可能性もありますので、引き続き節電にご協力ください。万が一電力が不足する場合に、やむをえず計画停電を実施することもありえます。その時は前もって東京電力から発表があります。

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