密入国ビルマ人の情報支援ツール − タイ、インドネシアの被災地を訪ねる(その4)−

被災者キャンプの緊急ラジオ局

モガン民族の村から車で30分走ると、バンナムキム村のコミュニティセンターがある。銀行という看板がかけられ、建物の中に入ると、コミュニティラジオのスタジオやインターネットが無料で使えるパソコンコーナー、それに村人が作った工芸品の販売スペースもある。

バンナムキム村コミュニティセンターは、津波の後にタイの財団やNGO、それに外国の政府の支援で設立され、村人を対象にした低金利の無担保融資(マイクロクレジット)、住宅供給、そしてコミュニティラジオなどによるコミュニケーション促進といった復興のまちづくり活動を行っている。ここでは現在18人のスタッフが働いていて、みな忙しそうにしている。コーディネーターのミトリさんは「津波の前まではただの村人だったけど、今は村人達の役に立てるこのセンターで働くことができてとても誇りに思う」と仕事が楽しげだ。

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津波とマイノリティとラジオ − タイ、インドネシアの被災地を訪ねる(その3) −

津波で打ち上げられた船

2004年12月26日に発生したインド洋津波によりタイ国内で亡くなった人の数は5395人。そのうちタイ人が1972人、外国人が2248人(40カ国)で、1175人が国籍不明。行方不明者は2817人。南タイのホテル5300室の約4割が被害を受け、20万人の観光産業労働者が仕事に影響を受けた。また5467隻の船が被害を受け、12万人の漁業労働者が仕事に影響を受けた。

観光と漁業が主要産業である南西タイ。8月31日午前中に訪れたパンガ町から車で北に60キロ走ると、津波の被害のもっとも大きかったティンガ町がある。この町も観光と漁業で成り立っており、プーケットやピピと同様に外国人ツーリストが訪れるリゾートだ。海岸に沿ってたくさんのコテージとリゾートホテルが建っていたが、その大半が津波で損壊し、いまは再建工事があちこちで進んでいる。

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2007年度第3回番組新議員会報告

2007年度第3回番組審議会が、FMわぃわぃ会議室にて9月10日(月)16:00~17:00開催されました。
出席委員は、 為岡務委員長、萩尾利雄委員、 高木邦子、木辻清子委員、山本幸男委員、澤田智恵子委員 
欠席委員は、 正岡健二委員、平川愛恵委員               
放送事業者は、金千秋、平野由美子でした。
第3回審議番組は、8月 3日(金)13:00~13:15放送
8月10日(金)13:00~13:15再放送の2番組。
「ハローながた」(提供:長田区まちづくり推進課)
ゲストは、長田警察署と長田消防署の方
パーソナリティは、村上桂太郎、清水章代そして田口靖幸/村上加代でした。

番組審議委員会議事録は以下をクリック!

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インド洋沖津波の復興ラジオ局-タイ、インドネシアの被災地を訪れる(その2)-

パンガ町のコミュニティラジオ

【バンコク発8月31日=日比野純一】
タイ2日目の8月31日は、バンコクからノックエアという新しい航空会社の飛行機に乗り午前10時半前にプーケット空港に着きました。タイには学生時代から数えて5回以上も来ているのですが、プーケットをはじめ南タイを訪れるのは今回が初めてです。

バンコクから向かったのは、今回のタイ視察全般のアレンジをしてくれたスラチャイ(報告その1参照)と、タイのコミュニティラジオ放送連盟会長のビーチェン・クッタワスさんと私の三人。プーケット空港には、タイ・コミュニティラジオ放送連盟の南タイ地域コーディネーターのスリポル・サジャッパンさんとアシスタントのメオさんが私たち三人を迎えてくれました。

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タイ、インドネシアの被災地を訪れる(その1)

タイのスラチャイさん

【バンコク発8月30日=日比野純一】
8月30日深夜に関空を飛び立ち9月8日までタイとインドネシアを訪ねる旅に出てています。
今回のタイ訪問は、2004年12月のスマトラ沖大地震およびインド洋津波被害と2006年5月のジャワ中部地震の被災地で、FMわぃわぃと同じように被災者に災害情報を伝え、コミュニティの再生に取り組んでいるコミュニティラジオ局がいくつかあり、その活動を学ぶとともに、互いの経験をシェアして今後に活かしていくことが目的です。

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KOBEながたスクランブル9月1日のお客様

番組ゲスト金盛美和さん

9月1日土曜日12:00~13:55「KOBEながたスクランブル」番組ゲストは、金盛美和さん。
兵庫県国際交流協会{HIA}が行っている「多文化共生社会の実現」をめざす様々な事業の一環、1991年から行っている兵庫県とフランスのセーヌ・エ・マルヌ県の友好交流事業、セーヌ・エ・マルヌ県との人物交流の今年度選出された方が、この方です。
フランス語能力、日本語教師としての高い資質、日本のことをお伝えたいというアツい思いがあった、、、というのが選出のもちろん一番の大きな理由ではあります。しかし私が今回お招きした一番の着目点は、そういう日本文化を体現するものとしてフランスに赴く金盛さんが在日コリアン3世であるというというところです。そういう彼女であるということも加味されて兵庫県国際交流協会が選ばれた!!というところにこの地域に住むものとして大きな喜びを感じます。(もちろん厳選な関門があり在日だから選んだということではありません)日本に住む在日だから見える日本文化の妙味、そして朝鮮半島との類似と相違、また金盛さん自身がフランスで日本について語ることにより、より自分の中の日本・朝鮮ということを見つめる機会になると思います。この辺のところは、HIAの福井課長にもお聞きしていますので、じっくりお楽しみください。

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