「犯罪を犯した人の社会復帰における課題」第1回に続いて、2回目です。
番組司会進行はYYCrew宮本、そしてお話しいただくのは、保護観察官の中山氏です。
前回の資料でもわかるように犯罪の発生は、戦後すぐから増加、平成14年がピークで285万件、それ以後平成29年度で91万件、大幅に激減。犯罪の7割を占める窃盗犯の減少が要因。。傷害は2万件、暴行は3万件で一定数を推移。
戦後のしばらくは少年犯罪が多発(これは歴然とした戦争被害は弱者に大きく出る)、しかし現代の問題は、高齢者の軽犯罪の多発。人口構成の変化が、犯罪特性にも影響を与え、一人暮らしの、現代の弱者といえる高齢者の犯罪が増えているというのはこの国の社会の寛容性のなさなどの問題が原因と言える。高齢者による犯罪が、人口構成比率より多く、10年間で4.2%から21.5%に増加。外国人犯罪は現在1万件、定住外国人の犯罪は減少、しかし訪日外国人の増加に比例して犯罪件数は増える。犯罪を抑制するには、日本文化になじみ、生活基盤が安定することが大切。このことは高齢者の犯罪抑制に関しても、同様のことがいえる。各自の経済的自立は重要であり、そのためには仕事とまともな帰住先、地域における受け入れが必須であり、これは社会が多様な人々を受け入れる寛容性のあるなしにかかわると言える。
犯罪者の社会復帰率の高い社会は、地域に住まいする人々にとっても幸せ率の高い社会ともいえるのではないかと思えた。
第2回の話に合わせた資料です。