「音源ライブラリ「長田今昔物語」」カテゴリーアーカイブ

「長田今昔ものがたり」第100話

第100話 須磨の四方山(よもやま)話(閑話休題) 2018年6月9日放送

井上さんはタイムスリップし、大正14年、1925年の乗り物調査の話をされます。自動車502台、自転車5,932台、電車228台のほかに、人力車、荷車、牛・馬車もでてきます。西須磨にも大きな牧場がありました。50頭の乳牛が須磨寺近くで飼われていたこともありました。「牛乳飲むか?」と言われ、飲んでみました。80年前のことです。「奇妙な味」と思いました。「大人になるとツノがはえるでー」とおどかされもしました。当時の「下町の物売りの呼び声」にも情緒がありました。「おばけ(クジラの尾の身)のぉー刺身」、「こうもり傘のぉーしゅうぜん!」なつかしく、耳に残っています。


100話 市電が走っていた頃の国道2号線

「長田今昔ものがたり」第99話

99話 鎮守の森の夏まつり 2018年6月2日放送

東尻池の言い伝えで、6月8日近辺に「夏の大祭」をやることになっています。ワダカンはここ10年ほど、「射場八幡神社ほか4社」の夏の儀式を手伝っています。江戸時代、村にはそれぞれの氏神さんが6~7社あったのですが、戦後は1ヶ所に集め、30名ほどの住民の参加で「おまつり」を行っています。農業が主体だった東尻池ですから、丁度「田植え」の時期、豊作を願い、夏を乗り切る健康も祈ったのでしょう。この神社には土の地面が残っています。こどもの居場所でもあり、大きくなったら「榊(さかき)」を供える立場になることもあるでしょうから、その勉強の場として、子どもたちにも声をかけて参加してもらっています。


99話 射場八幡神社の夏祭り

「長田今昔ものがたり」第98話

第98話 須磨寺五智如来「神戸十三仏霊場第11番」 2018年5月26日放送

須磨の住人井上さんによれば、「須磨寺」は福原西国霊場の第7番札所です。加えて、「神戸十三仏霊場」の第11番霊場ともなっています。「五智如来(ごちにょらい)」とよばれる5体の石造仏が有名です。須磨寺発祥以来の記録「須磨寺当山歴代」を読んでみますと、元禄4年(1691年)に寄進されています。その後、325年間で3度も境内で座る場所を移動するのですが、その都度、壇信徒の人びとの信仰を得ています。この座像は、時にライトアップされるのですが、如来と三重の塔が、暗闇の中、立体的に浮かびあがります。須磨寺は一の谷の合戦だけでなく、須磨の人の、「心のよりどころ」なのです。


98話 ライトアップされた五智如来石像

「長田今昔ものがたり」第97話

第97話 福原西国霊場めぐり 2018年5月19日放送

「霊場めぐり」といえば四国八十八箇所が有名です。江戸時代にはやったようで、われわれの地にも「福原西国霊場めぐり」があります。歴史研究家の名生(みょうじょう)昭雄先生によれば、1710年の「兵庫名所記」に出て来るそうです。ワダカンの家では、お盆に「西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)」のご詠歌を唱えます。その「福原バージョン」で1番が薬仙寺(兵庫区)、2番が宝満寺(長田区)といった感じで、福原西国の33番が一遍上人のお墓がある真光寺です。ひとの生活には、こころの問題がつきものです。遠くにでかけなくとも、われわれの近辺に「福原」という清盛のときからのネーミングの場所があり、徒歩でめぐることができます。


97話 福原西国霊場

「長田今昔ものがたり」第96話

第96話 兵庫県政150年 2018年5月12日放送

昨年から今年にかけて、開港150年であったり、兵庫県政150年と言ったりしています。今年で75才のワダカンは歴史の半分を歩んできました。神戸地域ビジョン委員会などで兵庫県の案件をお手伝いすることになり、五国(摂津、播磨,但馬、丹波、淡路)の特徴が分かるようになり、兵庫県の中の「神戸市」と認識できるようになりました。大輪田の泊、兵庫津、神戸港、といった「港の役割」もわかり、北前船とか朝鮮通信使でつながる海路の都市とも関係が深いと感じています。来年は県と市の合同庁舎が駒ヶ林にできるのもウレシイですし、兵庫運河近くに「初代県庁」が復元されるようで、話題が増えてきました。


96話 海からみた西神戸(長田港)

「長田今昔ものがたり」第95話

95話 災害の文学「方丈記」より(閑話休題) 2018年5月5日放送

井上さんはちょっと背伸びをして、日本三大随筆の一つ「方丈記」を、災害の視点からお話されます。大災害を鴨長明さんは予見されています。発心集では、「すべての男は図面を書くのが好き」とも言っています。終の住処(ついのすみか)の方丈庵を、五分の一の模型でつくる試みが、「須磨寺正覚院」でなされました。室内の備品の掛け軸や経机なども作りました。文献から想像し、形にしてゆくのが井上さんたち大工さんの仕事です。この模型は平成16年「方丈記800年記念祭」のときにも展示されました。鴨長明ゆかりの神社、下鴨神社、河合社に奉納寄進されています。


95話 賀茂御祖神社(下鴨神社)に奉納、展示された「方丈庵」模型