「女性国際戦犯法廷」って知っていますか?2月6日13時からワシントンともつないで伝えます。


「変革の主体」プロジェクトのアートセラピー作品1

写真は、被害女性自身が自分の記憶を表現しトラウマを乗り越えるアートセラピーのワークショップで制作した紙粘土作品1
2010年2月6日土曜日「KOBEながたスクランブル」13時からのゲストコーナー
~グアテマラ、「戦時下性暴力の被害者から変革の主体へ」プロジェクト~先住民族女性の民衆法廷

「変革の主体」プロジェクトのアートセラピー作品2

写真は、被害女性自身が自分の記憶を表現しトラウマを乗り越えるアートセラピーのワークショップで制作した紙粘土作品2
きたる3月3日と4日、9年前に東京で開かれた「女性国際戦犯法廷」に倣い、グアテマラで内戦中(1960~96)の性暴力の加害責任を裁く「民衆法廷」開催の準備が進められています。公聴会では、「変革の主体」プロジェクトに参加する100人のマヤ先住民族女性が証言する予定です。
武田由起子さん

グアテマラ戦時下性暴力を裁く「先住民族女性の民衆法廷への支援」のお願い


中米グアテマラの「戦時下性暴力の被害者から変革の主体へ」プロジェクトに参加する女性たちが、内戦中(1960~96)の性暴力を裁く「民衆法廷」開催の準備を進めています!法廷開催に当たってさまざまな妨害行為がすでに報告されており、今後も証言者や関係者に対する多くの危険が予測されています。この民衆法廷の成功のカギを握るのは、国際社会の高い関心にかかっています!ご支援ください!
支援展開の詳細等、詳しくはこちらをご覧ください → 日本ラテンアメリカ協力ネットワークのHP


この「民衆法廷」は、グアテマラ内戦下における性暴力は政府の反乱鎮圧戦略の一環として行われた犯罪であったことを明らかにし、国家の責任を問い、正義を回復するためのものです。また、戦時下性暴力の問題を広く社会に訴える目的もあります。

法廷ではプロジェクトに参加する100人のサバイバーのマヤ女性全員が証言を行います。しかし、開催には妨害や脅迫、関係者への攻撃なども予想され、また、身元がわかると法廷後の身の安全にもかかわることから、女性たちは顔を隠してビデオで証言をする予定です。しかし当日証言したい女性には証言台に立ってもらうことになります。

このプロジェクトは、2000年東京で開催された女性国際戦犯法廷で証言台に立ったヨランダ・アギラルさんによって立ち上げられました。東京での女性たちの勇気ある試みが、10年の時を経て、かの地グアテマラで別の花を開かせようとしています。

国際社会のプレゼンスは法廷開催に起こりうる危険を少なくできます。現時点で、欧州など8カ国の政府がこの法廷への支援を表明していますが、日本では広く知られる機会もないのが現状です。
※写真はプロジェクトに参加する女性がアートセラピーのワークショップで制作したものです。