インドのカースト制度を知っていますか?バンガロールで出あった「ダリット」のマギーのインタビュー


中村さん

2010年3月6日土曜日「KOBEながたスクランブル」の13時からのコーナーで、インドバンガロールで出あったインドカースト制度の外にあるという、つまり人間の階級の外にあるという「ダリット」の女性、A.Magimai(愛称マギー)女史のインタビューを放送しました。現地でも解説してくださった国際連合地域開発センター防災計画兵庫事務所の中村隼人さんが、YYスタジオにお越しくださり、補足説明などしてくださいました

マギーバンガロールで

彼女はTamilNaduDalitWomen’sMovementの代表でカースト制度からの脱却を人権としてうたい、また同時に女性の人権を求める団体の代表です。そして単なる活動家であるだけでなく、2人の娘と息子を育て上げた母親であり、インドにあっては珍しい妻を国際会議に参加させるためには、家事に勤しむ夫をも育て上げた、チャーミングでとても賢い女性でした。(写真は左のサリーの女性がマギー、正面はご紹介者であり支援者でもある中村隼人さん)
マギーバンガロールでしかし彼女の語るカースト制度の中のダリットの状況は、信じられないほど過酷であり、これを許してはならないと体が震えました。マギーの望みは、日本の人々にもその現実をぜひ「知ってほしい」そして一歩前に出て、「共にそれらの人々とある」、「同じ方向を見てほしい」ということです。


パンフレット1マギー達の活動のパンフレット。これらのパンフレットのデータを作ったのも中村さん。彼女達は「言いたいことは山ほどある」。しかしそれを整理し、たくさんの人々に「伝える」というテクニックが、まだまだ未発達だそうで、それらの効果的な「写真」選ぶ、言いたい事、伝えたいことを「箇条書きにする」「簡潔にする」という文章化をする、そしてパンフレットの体裁に「レイアウトする」ということも、大きな支援であると知りました。
パンフレット2中村さんが説明された携帯電話会社の工場で働くダリットの女性たちが3人、レイプされたことに対する抗議演説の風景写真。後ろにあるのははかばかしい捜査活動をしなかった警察。その警察の前で、自分達の人権を守るための抗議行動をする時、女性たちが共に集まり、抗議の演説をする女性を独りぼっちにしない!共にある!ということを見せることが重要。もちろんこのとき、支援者である中村さんたちも駆けつけ、支援を行ったそうです。