13時からはイラク戦争×シリア騒乱= 難民支援~現地報告byJIM-NET佐藤真紀氏


佐藤真紀さん

JIM-NETの事務局長佐藤真紀さんから5月19日メールが届いた。
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ご無沙汰しています。4月15日に日本を発ちイラクでの生活も1ヶ月を過ぎました。5月25日には帰国予定です。
さて、現地でいろいろ調査をしてまいりましたが、シリアの騒乱がエスカレートしています。
そして、今まで支援していた難民もさらにシリア騒乱が加わって厳しい状況に追い込まれています。JIM-NETではこういった問題に対処するために難民支援基金を設立しますのでぜひ皆様、ご協力を。
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2003年のイラク戦争!米英は、「イラクは大量破壊兵器をもつ危険国」として世界の平和を守るという大義名分で壊滅的な破壊攻撃をしました。日本はアメリカを支持しました。つまりそれはあなたが指示した戦争です。
その結果、米英の情報は間違いであり、結果としてこの戦争はイラクの多くの「市民」が犠牲になりました。
この戦争で使用された劣化ウラン弾の影響と思われる小児がん!私たちはこの戦争に責任があるのを忘れてはいけません。そのときから現在もたくさんの心ある日本に住む人たちが、がんの子ども達の支援を行っています。JIM-NETの歴史もそこが始まりです。
昨年2011年3月11日の東日本大震災。それは自然災害だけではなく日本の原子力発電所の問題を露呈しました。
「福島」は日本の一部です。そこで核の恐怖にさらされている人々は、この国の人々です。遠く離れたイラクでも、日本からの支援者が劣化ウラン弾による小児がんの子どもたちの救済を行ってくれるということを、感謝の思いで受け止め、「福島」の子どもたちのことを非常に心配しています!なんということでしょう。。。。日本の政府はその問題に力の限り焦点を当てる様子もなく、大飯原発の再稼動を急ぐのみです。そして原子力発電所を日本のみならず、世界のいろんな国々に売ろうとしています。
このイラク・シリア・ヨルダンなど紛争地域といわれる中東の問題は、遠い自分たちの関係のない世界のことではなく、「私たちの問題」です。佐藤さんのお話に耳を傾け、この国はどこに行こうとしているのか?!どういう国を創ろうとしているのか ?!未来の子どもたちに何を残すべきなのか?!じっくり考えていただくひと時にしたいと思います。
「KOBEながたスクランブル」の再放送は、6月9日土曜日今夜9時からです。