皆さんこんにちは、一年ぶりの宮本です。
今日は能登半島地震と台湾についてお話ししたいと思います。
まずご存じの通り元旦に発生した能登半島地震について、この一か月
の様子を見ていきましょう。
阪神淡路大震災を経験したものから見ると、既視感だらけです。
この29年間の無力感を禁じ得ません。
正直悔しい。
多分、現地で関係していた室崎先生に至っては、私どころではなく、
無念だったのではないでしょうか。
第一人者の室崎先生を以てしても、防災意識の啓蒙や浸透、効果を発揮するレベルでの事前準備や計画が、如何に困難であるかを考えさせられます。
そしてまた、今後の能登での起きる課題が予想できます。
確かにインフラの復興は、間髪入れずして、全国様々な応援をいただきながら進んでいます。
しかし、末端部分や民間部門はまだ手付かずです。
一方、1月25日に開催された交際復興フォーラムでは、BBB、ビルトバックベター、より良い復興をテーマに、どのようなことが語られていたのでしょうか。
BBBが進まない理由は、復興の事前準備がなく、仕組みもないこと。そのため、準備能力の強化、支援や能力開発のスキームが望まれています。つまり、事後防災ではなく事前防災です。
日本の取り組みは、どのように評価されているのでしょうか。
BBB文化の定着は、海外では熱心になれないでいます。
GET,政府による法と予算の確保、防災教育、新技術への取り組みがカギのようです。
被災者が立ち直るには、真の心の復興、ワクワクする未来が必要です。
世界中に「人と防災未来館」が必要なのです。
島嶼地域や低開発国ではどうでしょうか。様々な苦悩を抱えています。
貧困や紛争、復興資源の不足、常時においても被支援によって成り立つ国家、遠隔離島への移動連絡、生活維持には避難不可、度重なる自然災害による疲弊。
そのような悪条件の中でも、コミュニティ強化、コミュニティから始まる復興が弱者を救済している。ボトムアップが重要と言われています。
昨年のIRPでも、高潮被災なのに高潮を知らない、国土の1/3が水没して、ずっと水が引かない、防災や復興知識の集約、教育の必要性が求められ、国際的な支援が急がれています。
ハリケーンカトリーナから奇跡の復興を遂げたニューオリンズの奇跡は、20年戦略で地元発のボトムアップ、個人への積極投資が大きな原動力であったと報告されています。
我が国の国土は、4つのプレートが交錯し、東西方向に常に圧縮され、断層活動が止みません。
今後も大きな地震災害が迫り、被害も想定されています。限られた時間での対策を急がなくてはならないのに、進捗や対応が他人任せになっていないでしょうか、結局事後対策でもどうにかなると高をくくっているのが本音なのでしょうか。
来年は阪神淡路大震災から30年が経ちます。もう教訓を叫ぶのは時代遅れになります。被災や復興は、今いる人の我が事なのです。
能登災害への既視感、無力感、もう止めにしたい、後悔を。