「ワンコイン番組」カテゴリーアーカイブ

2024年9月14日ワンコイン番組 朴明子さん


久しぶりの朴明子さんの登場。まちの中の目を凝らすと見えること、大切なことをいつも写真と共に紹介くださいます。
特に平和について!の強い、熱い信念は毎回胸に突き刺さります。
この国が、かろうじて弾丸が飛び交う、ミサイルが着弾するということのないこと、それは1945年多くの犠牲のもとに生み出された憲法の存在があることをもう一度噛み締めたいです。
そして同時にいまだに1日1件の爆弾処理が行われている沖縄のことを忘れてはならないとも思います。
♪最後に朴明子さんのハミニカ演奏もお楽しみください。

2024年6月22日「ワンコイン番組」〜 夢は叶う! 六甲ウィメンズハウス完成!


2010年デンマークでの女性のための福祉施設を見学。
「ここにしか住めない」「ここしか行くところがない」と言うホームではなく「住みたいお家」に住んでいる女性たちを見て、
この夢の家の実現を強く願った正井禮子ウィメンズネット神戸代表。
しかし苦節14年。実現への道は険しいものでした。
しかし3年前の「コープこうべ」さんからの「30年放置されている、でも耐震設計しっかりと建てられた女子寮がの空いてますが使ってみますか?」の
声かけと無償提供をいただいたことから、「夢の家」実現の道が開けました。
共に運営共同体となった「神戸学生青年センター」と改装費1億18,000万円のうち国の補助1億2000万円!!
その残りを引い田6000万円と消費税を合わせた8000万円の半額づつ4000万円を、クラウドファンドや寄付、そしてリノベーションをボランティアで実施などなど。
家具や布団、カーテンなどまた電化製品は企業からの提供を受けるなどして内覧会、そして入居が6月10日から始まりました。
「思いは叶う」「願いは叶う」「奇跡は起こる」!!

住む場所がある、気持ちよく安心して眠れる場所がある、と言うことが人が人間らしく明日を夢見ることができる!と言うことは、神戸で活動する幾多の市民団体が実感していること!それを30年を迎えようとしている今、認定NPO女性と子ども支援センターウィメンズネットこうべ、そして公益財団法人神戸学生青年センターが実現したことは大きな喜びです。

2024年5月25日「 ワンコイン番組」〜ポルトガル語番組「CANTA BRASIL」松原マリナを偲ぶ〜

神戸市のNPO法人関西ブラジル人コミュニティ(CBK)代表の松原マリナさん(日系ブラジル人2世)、たかとりコミュニティセンターの大切な仲間が3月19日午後2時55分亡くなった。
2017年に医療機関でがん告知余命は2ヶ月と宣告、しかしながら不屈の精神で闘病。
抗がん剤治療を受けながらも、体の動く間は常に長田区の自宅から北野の事務所に通い、ブラジル人児童にポルトガル語を教える母語教室を精力的に運営するなど多文化共生のまちづくりの活動を続けた。
しかしながら7年近いがんとの闘いの末、最後は自宅で家族とともに暮らし、仲間達の訪問も受け、静かにその素晴らしい生涯の最後を迎え、愛しい夫ネルソンさんの待つ天国に召された。
3月20日通夜、21日葬儀がカトリックたかとり教会で神田神父により執り行われ、通夜は平日ではあったが夜に行われたので聖堂は入りきらないほど多くの母語教室に通っている、あるいは通っていた次世代の若者たちとその親たちで溢れた。
FMYYのポルトガル語番組「CANTA BRASIL」でミキサーを務めていた寺尾智史の提案により、彼女への想いをマリナさんの娘3人松原ルシエネユカ(ブラジル在住のためzoomで繋ぐ)・ルアナユミ・ルマユリと吉富志津代、金千秋でワンコイン番組として、5月マリアの月、Mother’s monthにお届けする。

*番組中資料提供
企画/編集:小倉未来(神戸大学国際人間科学部Global Studies Program)
協力:C.A.P.(芸術と計画会議)
製作:神戸市立海外移住と文化の交流センター
制作年月:2022年7月

2024年3月30日「ワンコイン番組」震災あんなこと、こんなこと。


1995年1月17日の阪神・淡路大震災を契機に生まれたFMYYでは、毎年1月と3月は震災についていろんなことが話題に登ります。
今回は東灘区JR六甲道駅すぐのCS神戸の運営する地域共生拠点あすパークで活動する「自由演劇倶楽部えん」のみなさんにおいでいただき、「
あの時」のお話、そして能登の皆さんへの思いをお話しいただきました。
神戸は能登をいつまでも忘れません!

2024年2月24 日「ワンコイン番組」その2 1年ぶりの宮本さんの台湾に関わった偉人を通して、台湾の魅力を紹介

皆さんこんにちは、一年ぶりの宮本です。
台湾に関わった偉人を通して、台湾の魅力を少し紹介します。
さて、突然ですが台湾に世界遺産はいくつあるでしょうか。
答えはゼロ。国連に入っていないからですが、だからと言って世界遺産にふさわしいものがないわけではなく、たくさんあります。
国連イコモスの調査では18か所の候補が挙げられています。
昨年秋に、その候補地の2か所を訪ねてみましたので、ご紹介します。
太魯閣峡谷と卑南遺跡なのですが、その道中に吉安村に立ち寄りました。
台湾は九州を一回り小さくした大きさで、その中央太平洋側に吉安村があります。そこは日本統治時代に四国徳島の吉野川流域の方々が入植し、吉野村と言われてました。ですので今も徳島との交流があります。
入植当初は、過酷な自然、原住民との軋轢などに悩まされ、心がすさんでいきましたが、信仰が吉野村を落ち着かせていったようです。
落ち着いてきた吉野村は、その後50年間で発展していきました。
太魯閣峡谷です。大自然の迫力に圧倒されます。一度は行くべきですね。そして原住民のタロコ族について説明がありました。昔は首狩りの風習がありました。今はありませんが、当時は首を刈ってこそ一人前とされ、かられた首は村の守り神として祀られました。
卑南遺跡です。これらの先史時代における巨石文明は、世界中で発見されます。台湾で初めて発見したのが、徳島出身の鳥居龍蔵です。
鳥居龍蔵は初めて東アジアを広範囲に、その遺跡や風土、原住民等を調査した、偉大な民俗学者です。
その精神は、今の台湾に受け継がれています。
鳥居は台湾だけでなく、沖縄、千島、シベリア、モンゴル、朝鮮、中国を調査しました。アイヌには千島アイヌ、北海道アイヌ、樺太アイヌの3種類の文化があると示したのも彼の功績です。
当時は珍しかった写真や蓄音機を使った現地調査は革命的でした。今では知り得ない当時の習俗等、貴重な写真をたくさん残してくれています。
各地におけるドルメン(石の墓)の発見は、古代の人類が広範囲にわたって交流していた証拠です。
そしてついに鳥居は南米マチュピチュの調査にも乗り出しました。
さて、FMYYのあるカトリックたかとり教会は震災以降、坂茂氏の指導により、ペーパードームの教会で再出発しましたが、本格的な改築に合わせ、台湾にこのペーパードームが移築されたつながりがあります。
現在、大切に利用されていて、近くの路線バスのバス停留所の名前は紙教会となっています。
世界の多様性に正面から目を向け理解し認める、現場に真実がある。台湾世界遺産登録応援会の目的の一つでもあります。
これからも旅して学んでいきますので、ご賛同いただける方はご一緒しましょう。

2024年2月22 日「ワンコイン番組」1年ぶりの宮本さんご出演 その1


皆さんこんにちは、一年ぶりの宮本です。
今日は能登半島地震と台湾についてお話ししたいと思います。
まずご存じの通り元旦に発生した能登半島地震について、この一か月
の様子を見ていきましょう。
阪神淡路大震災を経験したものから見ると、既視感だらけです。
この29年間の無力感を禁じ得ません。
正直悔しい。
多分、現地で関係していた室崎先生に至っては、私どころではなく、
無念だったのではないでしょうか。
第一人者の室崎先生を以てしても、防災意識の啓蒙や浸透、効果を発揮するレベルでの事前準備や計画が、如何に困難であるかを考えさせられます。
そしてまた、今後の能登での起きる課題が予想できます。
確かにインフラの復興は、間髪入れずして、全国様々な応援をいただきながら進んでいます。
しかし、末端部分や民間部門はまだ手付かずです。
一方、1月25日に開催された交際復興フォーラムでは、BBB、ビルトバックベター、より良い復興をテーマに、どのようなことが語られていたのでしょうか。
BBBが進まない理由は、復興の事前準備がなく、仕組みもないこと。そのため、準備能力の強化、支援や能力開発のスキームが望まれています。つまり、事後防災ではなく事前防災です。
日本の取り組みは、どのように評価されているのでしょうか。
BBB文化の定着は、海外では熱心になれないでいます。
GET,政府による法と予算の確保、防災教育、新技術への取り組みがカギのようです。
被災者が立ち直るには、真の心の復興、ワクワクする未来が必要です。
世界中に「人と防災未来館」が必要なのです。
島嶼地域や低開発国ではどうでしょうか。様々な苦悩を抱えています。
貧困や紛争、復興資源の不足、常時においても被支援によって成り立つ国家、遠隔離島への移動連絡、生活維持には避難不可、度重なる自然災害による疲弊。
そのような悪条件の中でも、コミュニティ強化、コミュニティから始まる復興が弱者を救済している。ボトムアップが重要と言われています。
昨年のIRPでも、高潮被災なのに高潮を知らない、国土の1/3が水没して、ずっと水が引かない、防災や復興知識の集約、教育の必要性が求められ、国際的な支援が急がれています。
ハリケーンカトリーナから奇跡の復興を遂げたニューオリンズの奇跡は、20年戦略で地元発のボトムアップ、個人への積極投資が大きな原動力であったと報告されています。
我が国の国土は、4つのプレートが交錯し、東西方向に常に圧縮され、断層活動が止みません。
今後も大きな地震災害が迫り、被害も想定されています。限られた時間での対策を急がなくてはならないのに、進捗や対応が他人任せになっていないでしょうか、結局事後対策でもどうにかなると高をくくっているのが本音なのでしょうか。
来年は阪神淡路大震災から30年が経ちます。もう教訓を叫ぶのは時代遅れになります。被災や復興は、今いる人の我が事なのです。
能登災害への既視感、無力感、もう止めにしたい、後悔を。