2024年2月24 日「ワンコイン番組」その2 1年ぶりの宮本さんの台湾に関わった偉人を通して、台湾の魅力を紹介


皆さんこんにちは、一年ぶりの宮本です。
台湾に関わった偉人を通して、台湾の魅力を少し紹介します。
さて、突然ですが台湾に世界遺産はいくつあるでしょうか。
答えはゼロ。国連に入っていないからですが、だからと言って世界遺産にふさわしいものがないわけではなく、たくさんあります。
国連イコモスの調査では18か所の候補が挙げられています。
昨年秋に、その候補地の2か所を訪ねてみましたので、ご紹介します。
太魯閣峡谷と卑南遺跡なのですが、その道中に吉安村に立ち寄りました。
台湾は九州を一回り小さくした大きさで、その中央太平洋側に吉安村があります。そこは日本統治時代に四国徳島の吉野川流域の方々が入植し、吉野村と言われてました。ですので今も徳島との交流があります。
入植当初は、過酷な自然、原住民との軋轢などに悩まされ、心がすさんでいきましたが、信仰が吉野村を落ち着かせていったようです。
落ち着いてきた吉野村は、その後50年間で発展していきました。
太魯閣峡谷です。大自然の迫力に圧倒されます。一度は行くべきですね。そして原住民のタロコ族について説明がありました。昔は首狩りの風習がありました。今はありませんが、当時は首を刈ってこそ一人前とされ、かられた首は村の守り神として祀られました。
卑南遺跡です。これらの先史時代における巨石文明は、世界中で発見されます。台湾で初めて発見したのが、徳島出身の鳥居龍蔵です。
鳥居龍蔵は初めて東アジアを広範囲に、その遺跡や風土、原住民等を調査した、偉大な民俗学者です。
その精神は、今の台湾に受け継がれています。
鳥居は台湾だけでなく、沖縄、千島、シベリア、モンゴル、朝鮮、中国を調査しました。アイヌには千島アイヌ、北海道アイヌ、樺太アイヌの3種類の文化があると示したのも彼の功績です。
当時は珍しかった写真や蓄音機を使った現地調査は革命的でした。今では知り得ない当時の習俗等、貴重な写真をたくさん残してくれています。
各地におけるドルメン(石の墓)の発見は、古代の人類が広範囲にわたって交流していた証拠です。
そしてついに鳥居は南米マチュピチュの調査にも乗り出しました。
さて、FMYYのあるカトリックたかとり教会は震災以降、坂茂氏の指導により、ペーパードームの教会で再出発しましたが、本格的な改築に合わせ、台湾にこのペーパードームが移築されたつながりがあります。
現在、大切に利用されていて、近くの路線バスのバス停留所の名前は紙教会となっています。
世界の多様性に正面から目を向け理解し認める、現場に真実がある。台湾世界遺産登録応援会の目的の一つでもあります。
これからも旅して学んでいきますので、ご賛同いただける方はご一緒しましょう。