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「長田今昔ものがたり」第103話

第103話 梅と桜、あやめと菊 2018年6月30日放送

長田区は、花は「サルビア」、木は「ハナミズキ」ですが、須磨区の花は「コスモス」で、木は「松」です。須磨にちなんだ花は多く、綱敷天神さんにちなんだ「梅」は、平安時代からの人気です。大池の北側には桜の古木があります。明治の「廃仏毀釈」で荒廃した須磨寺でしたが、その当時入山したお坊さんが山内に桜を植え続け、須磨寺を桜の一大名所としました。桜の剪定も今や様変わり、大きな枝を切り,進化した薬剤を塗り付けます。「桜切るバカ、梅切らぬバカ」は死語になりそうです。「須磨の前田のカキツバタ」で代表される「あやめ」も、須磨の大池の「菊」も「花自慢のタネ」です。


103話 須磨寺・大池の桜より三重塔を望む


須磨の風物詩、前田のあやめ
大正時代、前田氏の屋敷跡へ須磨警察署が建てられた際に埋め立てられたが、現在は、菅の井広場として再興され、あやめが植えられている。

「長田今昔ものがたり」第102話

第102話 「社会を明るくする運動」と保護司 2018年6月23日放送

7月は「社会を明るくする運動」月間です。長田には保護司の方が60名ほどいて、更生を手助けし、犯罪のない社会を目指します。2年が任期ですが、長く務める人も多くいます。年4回ほどの研修や、刑務所の視察もあります。主に、出所する人の「出所後の引き受け環境の調整」と、「刑期満了までの期間の保護観察」という役目があります。夏休みに入る7月には、各地で、住民や学校の先生、警察や役所の方などに保護司も加わって、青少年の非行防止など話し合う機会があります。街角には「ふれあいと対話が築く明るい社会」という黄色い旗がたなびいています。


102話 社会を明るくする運動(東尻池交差点)

6月のママトーーク、テーマは「性教育について」

米朝首脳会談に思うことを語り合おうかという案もあったのですが、性教育について歯に衣着せぬトークができるメンバーが揃っていたこともあってテーマは「性教育について」となりました。

学校の性教育の現状と、こどもたちの身近なネット世界に溢れている不健全な性描写に、大人はどう向き合っていけばいいのか? トランスジェンダーの自覚から、第二次性徴期の身体の変化に、戸惑うこどももたしかに実在する現代。

大人もこどもも、学校現場も地域でも、性教育に対して迷いながらも、できるところから話し合ったり、一緒に考えたりする時間を持って、心も身体も傷つくことを最小限に止める努力をしていきたいものです。

ホームページからは24時間いつでもお聴きいただけます。
みなさまのご意見もお寄せください。

「長田今昔ものがたり」第101話

第101話 絵干し会と入会地 2018年6月16日放送

長田には、江戸時代からの風習がいまなお残っています。「四ヶ村(しかそん)」とは、長田村、池田村、東尻池村、西尻池村の4つの村のことです。水源地や樹々草木の確保のために、この4つの村で「入会地(いりあいち)」を持っているのです。高取山に近い「中一里山(なかいちりやま)」に共用の土地があって、年に一度、入会地の絵図を取り出し、代表8人くらいで、現場確認をしています。絵図を確認するので「絵干し会(えぼしかい)」という粋なニックネームがついています。水源としてのため池が多かった時代、柴をかったり、薪を取ったり、下草を肥料にした時代の風習など、昔を偲ぶ話も出て、今も続いています。


101話 入会地を確認する代表さん

第14回 街ブラ〜人と街とくらしを探る

今回の街ブラは、音楽ユニット「Bloom Works」KAZZさんと石田裕之さんの登場です。防災をテーマに全国で新しい音楽シーンを切り拓いているお二人の歌を是非お聴きください。

KAZZさんは、アカペラの世界で日本のボイスパーカッションのパイオニア。石田裕之さんは、アコースティック シンガーソングライター。お二人とも神戸のご出身ですが、別々に防災の啓発活動を行ってこられました。

阪神淡路大震災の体験とその活動への関係、そして、神戸に居ながらにして、交わることのなかったお二人の運命的な出会いについて、お二人にお聞きしました。

ボイスパーカッションのKAZZさん と ボーカル&ギターの石田裕之さん、日本の音楽シーンでは珍しい組合せのお二人ですが、息はピッタリで素敵な歌を聴かせてくださいます。歌詞の中に、さりげなく防災のメッセージがちりばめてあります。

そして、阪神淡路大震災の経験から生まれた『ウデブエ』は、アーティストグッズとして、ライブで曲の中でも使いますよ。
インタビューの最後に、リスナーの皆さんへメッセージをいただいてますので、どうぞお聞き逃しなく。

今後のライブ情報は、ホームページツイッターをチェックしてください。

Bloom Works お二人の思いがたくさんの方々の心に届きますように!

街ブラは、輝く人・街を応援します!
エンディングテーマ曲:Bloom Works 『 Touch The Rainbow 』

「長田今昔ものがたり」第100話

第100話 須磨の四方山(よもやま)話(閑話休題) 2018年6月9日放送

井上さんはタイムスリップし、大正14年、1925年の乗り物調査の話をされます。自動車502台、自転車5,932台、電車228台のほかに、人力車、荷車、牛・馬車もでてきます。西須磨にも大きな牧場がありました。50頭の乳牛が須磨寺近くで飼われていたこともありました。「牛乳飲むか?」と言われ、飲んでみました。80年前のことです。「奇妙な味」と思いました。「大人になるとツノがはえるでー」とおどかされもしました。当時の「下町の物売りの呼び声」にも情緒がありました。「おばけ(クジラの尾の身)のぉー刺身」、「こうもり傘のぉーしゅうぜん!」なつかしく、耳に残っています。


100話 市電が走っていた頃の国道2号線