「KOBEながたスクランブル」カテゴリーアーカイブ

KOBEながたスクランブル~13時からのゲストは「弁護士布施辰治」のドキュメンタリー映画上映のお知らせ

近現代史研究家吉川圭太さん

2011年1月15日12時からの「KOBEながたスクランブル」
13時からのゲストトーク『KOBEスクランブル交差点」』においでいただいたのは、近現代歴史研究者で現在「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」で震災資料専門員として企画展示にも携わっていらっしゃる吉川圭太さんにおいでいただきました。

布施辰治伝記など資料

お話いただいたのは、「生きべくんば民衆と共に、死すべくんば民衆のために」という覚悟の言葉を残した、近現代の日本人としては世界に誇るべき弁護士布施辰治彼の生誕130年を記念して制作された≪弁護士布施辰治≫のドキュメンタリー映画の上映告知です。
****以下吉川さんの近現代史研究者としてのお話要約****
布施辰治は1880年宮城県生まれ、亡くなられたのは1953年ということで、決して過去の人ではありません。戦前戦後を通じて一貫して、民衆の権利を守るため国家権力と戦い、何度も投獄のされ、2度服役もされています。日本の近現代史の中で、民衆の弾圧、、、という事件には必ず「布施辰治」の名前が出てくる!といっても過言ではない人物です。治安維持法という日本の暗黒の時代、人々の自由を勝ち取るために戦った=つまり日本の民主主義の礎ともいえるこの人物の記述が、日本の教科書にはない!というのが大きな疑問であります。自由と正義を求めて戦った「布施辰治」は、戦後の日本国憲法にも大きくかかわり、なんと朝鮮半島の独立を願い日本からの独立後の朝鮮としての憲法制定にも大きくかかわった人です。
このことからもわかるように、「布施辰治」は日本では知られていないにもかかわらず、韓国では偉大な人として知られています。
彼は、日本の植民統治からの独立を訴える朝鮮人運動家らを弁護したことから、ナチスの迫害からユダヤ人を守ったオスカー・シンドラーになぞらえ、韓国メディアから「朝鮮版シンドラー」とも呼ばれ朝鮮独立運動に寄与した人物に与えられる「建国勲章」を、日本人で初めて2004年に授与されています。
こういう人がいた!ということを知ることこと、日本人である誇りと勇気をもって、若者たちが世界に羽ばたくはずだと、吉川さんのお話を聞いて強く感じたしだいです。
上映日程 1月22日土曜日~1月28日金曜日
場所    元町映画館
**FMわぃわぃでは前売り券を発売しています。通常¥1700ですが、前売りは¥1000です。

お申し込みはFMYYまでメールでご連絡ください。yy778@tcc117.org

新春映画情報「元町映画館&神戸映画資料館」

2011年1月2日日曜日14時半から16時までは初春にぜひ見ていただきたい映画情報をお届けします。
(再放送は1月3日月曜日15時から16時半)

元町映画館

まず最初は、元町に去年できた映画館『元町映画館』です。
≪元町映画館設立趣意書≫抜粋
人間の生活には、パンだけではなく、バラが必要だ。~『ブレッド・アンド・ローズ』(ケン・ローチ)~
私たちは、自分たちの本当の生活を描いた映画が見たいのです。~『クローズ・アップ』(アッバス・キアロスタミ)~
なぁんてちょっとかっこいいではありませんか!その元町映画館が選んだ二本をご紹介します。

彼と彼女の漂流日記

1本目は『彼と私の漂流日記』
韓国得意のちょっと不思議で元気になる逸品です。
お正月、今年はきっといいことあるよ、、という気分になること間違いなしです。

布施辰治弁護士

2本目は制作企画は、ドキュメンタリー映画「弁護士 布施辰治」製作委員会がつくった映画です。
日本の近代化を進めた「富国強兵政策」は、公害の原点といわれる足尾鉱毒問題や、さらには、言論・思想の自由の圧殺、韓国人・中国人など多くの東アジアの人々を強制連行し、数百万人もの殺戮を行なった侵略戦争をひきおこして進められました。しかし、こうした時代にあって、命の大切さ、言論・思想の自由と民族の誇りを守るために命がけで闘い抜いた日本人がいたのだ!そういう歴史を教えることこそ、未来を担う若者に誇りと自信を与えるものだと深く信じています。ぜひたくさんの若者に見て貰いたいものです。

オボエテイル

後半は長田が誇る神戸映画資料館でのお薦め情報です。
高橋克彦ミステリーコレクション「オボエテイル」~2005年の作品完成後、製作会社の諸事情から公開が凍結されていたまぼろしのオムニバス映画が、遂に緊急公開!

なにもかえてはならない

ペドロ・コスタとジャンヌ・バリバール、、、ふたつの魂が響き合う、奇跡のコラボレーション
ポルトガルの映画監督ペドロ・コスタの名前をご存知の方も多いと思います。
上映は二つとも1月8日から1月11日、時間などはwebで検索してください。

震災映像

*市民が撮影した「震災の記録」映像集を資料館でご覧になることができるという情報を教えていただきました。
会員対象ですが、1日会員になれば(なんと¥100です)見ることができます。しかしこの際会員になることをお薦めします。
この映画資料館は、民間ではその資料の多さ、深さ、程度のよさは、日本一!これは自他共に理解されています。
なんと「国立民族学博物館のフィルムライブラリーには負けますけれど、、、」というような御言葉が支配人がら出るほどのものです。これは神戸・長田の宝であります。
みんなで知的財産の運営を支えていきましょう!
1月29日からは初笑い時代劇大会が開催されるそうです。これもたま長田ならではの企画です。

元町映画館~スプリング・フィーバー中国南京の現代を生きる若者の物語

大木正俊さん

2010年12月18日土曜日の「KOBEながたスクランブル」13時からのじっくりとゲストとお話しするコーナー「KOBEスクランブル交差点」にご出演は、姫路獨協大学の先生で、かつ元町映画館立ち上げのメンバー大木正俊さんにおいでいただきました。

東チモールの現状報告~中村隼人さん~スペイン政府から派遣された経験から。

中村隼人さん、YY事務所で

2010年12月11日土曜日の「KOBEながたスクランブル」13時からはじっくりとお話を聞くゲストコーナーです。
本日はスペイン政府から国際協力開発庁コンサルタントとして、東チモールオンブズマン事務所に派遣された中村さんから、今の東チモールの姿をお話いただきます。
アジア・パシフィックの国々の現状は、世界の中の先進国といわれる国々の、その覇権争いにさらされた傷跡が今もなお深く残っています。

東チモールのイメージした民族的建物
東チモールの景色
東チモールの景色

東ティモールの言語 テトゥン語(しかし造語能力がない言語→時代に即したシステム・機械を表現するのが困難)+ポルトガル語(しかし話せる、読める人々は一般的には存在しない。大統領がポルトガルに亡命していたということのみの設定)+インドネシア語(テレビはインドネシアの番組がそのまま流れてくる。音楽は全てインドネシア語であり、情報はインドネシアの情報)

東チモールの景色

歳入のほとんどが、海外からの支援・援助金!生活用品のほとんどすべてと言ってもいいほどのものが、インドネシアからの輸入。インドネシアの依存。入国のすべである飛行場の設備が非常に貧困。そして経費が高い!素晴らしい自然があっても観光産業が成り立たない!という「ないないない」づくしの世界的貧国。

東チモールの景色

以上のようなことの起因は、世界の覇権争うに巻き込まれたことによる。
16世紀ポルトガルのチモールの植民地化。
17世紀~19世紀オランダがインドネシア植民地化、同様にチモールにも進出したが、西チモールはオランダ支配、東チモールは、そのままポルトガル支配。
第二次世界大戦にも巻き込まれ、日本、オランダ、オーストラリアが進出し、インドネシアは独立を勝ち取ったが、東チモールは以前ポルトガル支配を受けた。
1975年ポルトガルからの独立宣言するもこんどはスハルト政権によるインドネシア支配
1998年スハルト政権の崩壊で1999年独立を問う住民投票が行われ、なんと21世紀に入っての2002年やっと独立することとなった!!

毎月第2土曜日の「KOBEながたスクランブル」は神戸映画サークルの例会紹!

神戸映画サークル宮下さんと共にたまちゃんと田村さん

2010年12月11日土曜日「KOBEながたスクランブル」
毎月第2土曜日は12時半からは神戸映画サークル協議会の毎月の例会のお知らせです。
本日も宮下さんがおいでくださいました。