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リハビリテーション専門学校へ講演に訪れて(6月24日放送より)

番組パーソナリティの蔀(しとみ)さんは先日、大阪のリハビリテーション専門学校へ講演に行きました。

理学療法士と作業療法士を養成する学校で、施設内には浴槽や台所がセットしてあり、「車椅子の方や視覚障がい者が日常生活をするにあたって、どういうことに気をつけたらいいのか、自分たちで考えながら学んでいきます」。

「一年ぶりに行ってみたら人数が減っていてね」と蔀さん。施設の方に尋ねてみると「やっぱり最近、病院でも職につけないことが多いみたいで、学校に四年間通うのにもお金がかかるし、卒業しても資格を取らなきゃなれないしということで……」。療法士への道も険しくて、リハビリの仕事に就こうという若者も減っています。
そのうえ法律もころころややこしく変わって、「一生の仕事としてやっていけるのかと不安も出てくる」のが現状です。「理学療法士も作業療法士も、高齢者が増えていく社会でもっと大切となってくる人たちなのに、資格を取っても働きにくい社会になっているっていうのは問題ですよね」と蔀さんも口を尖らせます。

蔀さんは、「学校などで話をさせてもらえることは、私にとっても気付かされることが多い」と言います。「接する機会のないところって、あえて接していこうとは思わないじゃないですか。そんな中でね、こうして接する機会をとってもらうと、お互いの考えていることが分かっていいですよね」。
「私が話した内容をそのまま『視覚障がい者ってこうなんだ』とインプットするんじゃなくてね、それよりも、街角で白杖を持った人を見かけたら『お手伝いしましょうか』とか、とにかく声をかけてみてほしいっていう話をしたんですよ」。

そうして声をかけること、それを心の片隅においておくことが、これから彼らが療法士となったときに役立つことになるのでしょう。
それは私たちにも言えること。お互いに接していくことこそが、一番大切なことなんですね。

または下の動画でも同じものをお聞きいただくことができます。

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