トップページ > 2010年12月2日

障害者差別禁止条例制定のために活動している楠本さん、井奥さん、嶋本さんをお迎えして

12月2日の「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」で自立生活センターリングリングピアカウンセラーの楠本さん、生活支援センタービスケットの井奥さん、障害者差別禁止条例作成に尽力していらっしゃる嶋本さんをお迎えしました。

自立生活センターリングリングと生活支援センタービスケットは、ピアカウンセリング(役割を交替しながら、お互いに話を聞きあうカウンセリング)や自立した生活を送るための自立生活プログラム、障がい者主知の介助・派遣を行っています。ここでいう自立とは、「自分のことを自分で決める」ことであり、身体的な自立はヘルパーに任せつつ、自身は食べたいものを食べるなど自らの思いに沿って生活することを目的に活動していらっしゃいます。

障がい者自立の壁として、親や教師からの抑圧がある、と井奥さんはおっしゃっていました。中嶋さんは事業所で都合が悪いことを言うと契約を切られたり、ヘルパーからやりたいことを我慢させられたりするなど今までで体験した辛いできごとを話されていました。

そのような壁をなくし障がい者が自立していくために、国連では障害者の権利条約が作られました。しかし、日本の制度・体制が条例と合っていない状態であり、日本はいまだ批准をしていません。現在既に存在する法律の改正などの運動を行っているそうですが、地方に住んでいる人間として、条例の制定に尽力している、と楠本さん。国連の障害者の権利条約の内容を汲み取り、かつその地方に合わせた条例作りをおこなっているそうです。既に北海道と千葉県では制定されており、沖縄県、熊本県、愛知県、大阪府でも制定に向けて活動が進みつつあるそうです。兵庫県ではかつて福祉のまちづくり条例が制定され、それが全国に広がってバリアフリー新法の制定に繋がったことがあり、今回も兵庫県で条例が制定できるように兵庫県の各地でワークショップも行っており、差別の事例をまとめているとおっしゃっていました。

日本身体障害者団体連合会常務理事・事務局長である森祐司さんの講演会が12月23日(祝・木)13時半~16時40分まで、兵庫県民会館 パルテホール(11階)にて開催されます。国連の障害者の権利条約策定に尽力された方です。兵庫県の障がい者団体の方や関係者に是非来ていただきたい、とおっしゃっていました。興味のある方は是非参加されてみてはいかがでしょうか。

また、NPO法人ネットワークながた と NPO法人拓人こうべが「もちつき&望年会2010」を開催します。12月12日(日)10時半から14時まで、NPO法人ネットワークながた1階にて行います。アルコール類やジュース類は用意していないので、各自で持ってくるようにしてください、とのことでした。

障がい者と健常者が共生できる社会、それぞれが住みよいと思える社会が実現できたら本当に良いですよね。そのためにも、条約制定の運動を私も応援していきたいと思います。

FMわぃわぃボランティアスタッフ 村上