最近話題のChromebookを6カ月ほど試用しました。内臓SSDは16GB、メモリは2GB、キーボードには[Delete]も[PageUp/Down]も[Insert]もなく随分と思い切った作りですが、慣れると、使いやすいデバイスでした。
一番の利点はバッテリー持続時間です。2時間程度で充電でき、フル充電すれば10時間程度使用可能です。タブレットと同程度の価格帯で、本体が軽く持ち運びが手軽なのも利点です。データは全てクラウド上にあることが前提なので、本体のリセット(出荷状態に戻す)が手軽にできるのもChromebookの特徴です。
ブラウザ上で行うWordやExcelファイルの編集や画像処理も、複雑なものでなければ、ある程度実用レベルで行えました。Appleデバイスやタブレットの普及なども影響して、数年前にはできなかったことが今は可能になっています。最近ではSkypeもブラウザから使えるようになりました。
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Croutonという拡張機能を使えば、UbuntuやDebianが簡単に導入できるということで、Unity-Desktopをインストールしてみました。気になるディスク容量は、本体内臓SDD16GBの内、ChromeOSが6GB程度使用、Unity-Desktopをフルにインストールして(Ubuntu14.04ベース、LibreOffice、LAMP環境含む)4~5GB程度、残り空き容量は5.5GB程度になります。
今回本体のSDDにインストールしたので、GoogleDocsをローカルにダウンロードしないように設定しました。本格的に使用する場合はメモリカードにLinuxをインストールすることもできるようです。
ChromeOSとUnity-Desktopの切替は、Ctr+Shift+Alt+Backward(F1)/Forward(F2)で、とても快適に使えます。Unity上のDownloadフォルダは、ChromeOSのユーザーフォルダにリンクされていて共通の領域が使えます。Unity-desktopのアップデートはUnity上でも行えますが、基本はChromeOSのシェルで行います。インストールしたときのコマンドラインに、-u フラグをつけます。croutonのアップデートも同時に行ってくれるようです。
Unity-Desktopに切替えたときにデフォルトで設定されているコンビネーションキーのいくつかをまとめておきました。[検索]とあるのは虫眼鏡のマークのあるキーです。
delete: [検索]+[BackSpace]
Caps Lock: [検索]+[Alt]
Home: [検索]+[Left]
End: [検索]+[Right]
Page UP: [検索]+[Up]
Page Down: [検索]+[Down]
文頭(Ctrl+Home): [検索]+[Ctrl+Left]
文末(Ctrl+End): [検索]+[Ctrl+Right]
F11: [検索]+[‘-‘]
F12: [検索]+[‘=’]
WindowsキーやメニューキーなどはXmodmapを使って割当られますが、ChromeOS上で作業して戻って来ると割当はクリアされます。このあたりの設定方法は他にあるのかも知れません。インターネット上にキー割当の方法がいろいろ掲載されていますが、インストールするLinuxの種類、Chromebookの機種やメーカーによっても、うまく行ったり行かなかったりするようです。