エコールKOBE 学園長河南勝さん と生徒さんをお迎えして
2011/05/19 木曜日 【 番組 】
5月19日の「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」では エコールKOBE 学園長の河南勝さんと生徒の近澤さん、池田さんをゲストとしてお迎えしました。
● エコールKOBE とは
エコールKOBE は新長田駅近くにある事業型の学園です。特別支援学校の高等部を卒業した障がい者に対する支援の場として開校しました。河南さん曰く、「知的障がいや発達障がいを持った人が通う大学のようなもの」だそうです。今年の4月に開校したばかりなので、ゲストの近澤さん、池田さんは1期生ということになります。生徒は計15名が在籍しており、これから2年間通います。
「生徒は皆意欲的に勉強している。皆主体的に学べるように、こちらも努力している」と河南さんは言います。「特別支援学校の進路指導の先生がここを探してくれた。今はとても楽しい」と近澤さん。学校の授業ではストラップなどの創作活動が特に好きだそうです。池田さんは野球が好きで、プロ野球の試合の記録などが好きと言っていました。
この学校の目玉はやはり「主体的」に勉強できること。15人の生徒が話し合いながら色々と決め、行動させることで、社会で生きていく力を育てていきたいのだそうです。
●これからの目標・夢
この学園はまだ発足したばかり。これからの活動が注目されます。1期生の卒業旅行には海外に行きたい!といった発言もありました。
「エコールKOBEの生徒は、今まで学校にあまり行けなかったり、いじめ経験があったりした子がほとんど。『友達と共に学園生活を送る中で、自分を出して良いよ』ということを教えていきたい」と河南さん。近澤さんは「これから商売について学びたい。自分で作ったストラップなどを売れたら良いな」と将来の夢を語っていました。池田さんの目標は、まず「友達と甲子園に行くこと」。学校でできた友達と行くことを考えているそうです。
「エコールKOBEのような、特別支援学校を卒業した人が行く学校は全国的に少ない。今の状態では規模を大きくすることも難しい。でもニーズも、期待もあるはず。生徒が成長することでこの形態の事業も全国的に広まってほしい」と河南さんは最後におっしゃっていました。
今回の放送で、初めてこのような学園の存在を知りました。特別支援学校を卒業する人への進路の幅を広げるためにも、このような学園は必要だと感じました。卒業後は「働く」という選択肢しかないのもどうか、と思いますよね。多くの生徒を育てていきながら、全国的に普及することを願っています。
FMわぃわぃインターン生 村上